空中分解2 #2419の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「いいわよ」とカヨが言った。 俺は、急いで、タバコをくわえた。 「ちょっと待ってて、これを吸うまで」と俺は言った。 俺の声は、震えていたかも知れない。カヨは、コンプレックスの『ビー・マイ ・ベイビー』を、鼻歌で歌っていた。俺は、タバコの煙を吹かしていた。2分 ぐらいして、カヨの鼻歌が止んだ。もう、するべき時間だな、と、俺は思った 。俺は、カヨのふくらはぎに、触れた。カヨが、振り向いて、俺を見た。俺が カヨに触れて、カヨは触れられて俺を見て、その時俺がカヨに触れている。何 かが伝導している。俺は、エレクトしていた。俺は、タバコを、ポカリスェッ トの缶に捨てる。俺は、立ち上がって、服を脱いだ。それからカヨの背中に重 なった。エレクトした俺のペニスが、カヨの尻の割れ目に、重なった。俺は、 今、受信スイッチがONである事を、激しく感じている。俺は、カヨと、今、 接していて、そして、今、感じている。俺は、リアルタイムで、人の温もりを 感じているのだ。俺達は、完全に、共生している気分だ。カヨが、寝返りをし た。それから、俺達は、ぶきっちょにキスをした。俺は、カヨを強く抱いた。 俺とカヨの胸が合った。 その時だった。カヨの心臓の鼓動が、俺の皮膚に伝 わった。その時、俺の精神に、重大な変化が、起こる。 「この女は、生きているぞ!」 「この女の皮を一枚めくれば、内臓や糞尿が、詰まっているぞ!」 俺の頭に、色々な、見たくない物どもが、映る。理科室にぶら下がっていた、 人体の解剖模型。魚屋のまな板の下の、血だらけの臓物で一杯の、ポリバケツ 。肉屋のショーウインドウのトレイの中の、煉瓦色のレバーと、そこに浮いて いる、黄色い砂肝。 「うえッ!」と、俺はうなった。俺の受信スイッチは、ヒューズがとんだ様に 、パチンと、切れる。OFF! 蜘蛛の巣にひっかかったみたいに、俺の体に 、縫いぐるみが、まとわりつく。俺のペニスは、急速に萎えた。 俺は、カヨを振り放した。俺の眼は、魔女を見る様だったに違いない。 「どうしたの?」とカヨが言った。 「ちょっと、用を思い出した」と言って、俺はベットから立ち上がった。 俺は、慌てて服を着込んだ。 「後で電話するわ」と俺は言った。 俺は、ホテルの部屋を飛び出た。 部屋にたどり着いてから、縫いぐるみを脱いで、俺は、今晩の事を、思い出 してみた。俺の記憶を、頭の中で再生してみて、初めて、俺は、俺と世界の関 係について、リアリティーを得る。カヨのヌードを思い出して、マスターベー ションをした。射精の刹那、お袋の顔が浮かんで、アイ・キャン・ゲット・ノ ウ・サティスファクション! (コメント:上の「アイ・キャン・・・・」は、こんなカタカナ英語が正しい のか、どうだか、分からない) カヨに、電話をする約束をした事を、思い出した。しかし、俺は、カヨの電 話番号を知らない。俺は、伝言ダイヤルに、かけてみる。 8301# −−−NTT東京ダイヤルセンターです。ピッという音の後に連絡番号と#を 押して下さい。 0129・0129・# −−−登録している暗証番号と#を押して下さい。 0129・# −−−伝言されるか、お聞きになるかをご指定下さい。新たに伝言される時は 、数字の3と#を、また伝言をお聞きになる時は、数字の7と#を押し て下さい。 7・# −−−新しい伝言からお伝えします。お聞きになっている途中で数字の9と# を押すと次の伝言に移り、数字の8と#を押すと伝言を繰り返します。 9# −−−11時20分のマーガリンからの・・・ 9# −−−次の伝言をお伝えします。 −−−時刻は10時50分のトモロ・・・ 9# −−−次の伝言をお伝えします。 −−−10時と36分は、家主のカヨですけれどねー。板さん、コウジ・バッ クトゥー0、伝言どうもありがとう。今、軒先から、伝言してるんです けど。これ、って、少し、恥ずかしいですねー。カヨは、今夜は、お外 に、遊びに来ています。帰りは、夜中になると思いま すけれど・ ・・。ではでは、家主のカヨであった。 −−−次の伝言をお伝えします。 3# −−−伝言をお預かりいたします。ピッという音の後に、30秒以内でお話下 さい。「うっ・・・」 受話器を置いてから、俺は、カヨの声が、今迄と違う、と感じた。当然じゃ ないか!裸で抱き合った女だ。そうでは、ない。一番変わったのは、カヨが俺 の肉体を見てしまった、という事だ。メドウサだ、と俺は思った。俺の心が石 化した。カヨに見られる前、俺のカヨがいた。カヨに見られてから、俺のカヨ が消えた。有るものは無い、とはこの事か? その晩の深夜放送。 DJ@「次の悩める若者は、っと。電話通じてる? もしもし?」 聴取者「もしもし」 DJ@「えーっと、君、名前は?」 聴取者「一応、匿名希望、って事でー」 DJ@「歳は?」 聴取者「歳も、ちょっと・・・」 DJ@「歳ぐらい、いいだろ」 聴取者「一応、高3なんですけどー」 DJ@「高3ね。それで、どんな相談?」 聴取者「エーっと、この前、中学ん時のクラス会があってー、そんでー、ちょ っと酒なんかの所為もあったんだけどー、女の子と出来ちゃってー」 DJA「なに、出来た?」 DJ@「贅沢者!」 聴取者「そんでー、やっちゃったのは、いいんですけどー、何ツーか、あんま 感じない、っツーか」 DJ@「感じない?」 DJA「それが悩み?」 聴取者「まあ、一応」 DJ@「君さァ、そん時、何回めだった訳?」 聴取者「一応、初めて、っツー感じでー」 DJ@「初めてじゃあ、ねえ」
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