空中分解2 #2398の修正
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チャイナ地方の合成人間製造会社「マルコット社」は、カーチスの反乱の際に、 次のような声明文を発表していた。 「カーチスタイプでこのような反乱「分子」が混入されていたのは遺憾です。 教育プログラムのバグなのかもしれませんが、プログラムを記述したのはわが 社ではありません。ルシファー社で記述されたものなのです。ルシファー社の メインコンピューターにウイルスが混入していたのか、それとも意図的に記述 されたのかは現在調査中です」 星歴0042年のイギリス、ロンドン。ルシファー社の首脳陣の一人、トマス ・ルシファーはグールド事件に関する会議に出席していた。 「このような反乱分子の混入は劣性遺伝子として排除するようにクオリティコ ントロールしているはずなのですが、ある日を境に突然反乱が発生した。これ は明らかにウイルスプログラムの仕業です。まったく、実に悪質だ」 「ウイルスを解析したところ、DNA核酸記述者の名前は「ドゥームズデイ」、 製造番号が「666」だと言う。あきれた話ですな。これが最終戦争の序曲だ と言うのか」 トマス・ルシファーはにやりと笑ってこう思った。 そうだよ、これは最終戦争の序曲だよ。 人類の悲劇は僕が死んでからスタートするんだ、自動的にね。 僕には見える。カーチス・マルコットの仲間達が、うんざりするほど長い戦争 を始めるのが。そう、名目上は「神の使いだ」と言う事でね。 ヘロドトス・バージョン5はチャイナ地方製歴史家AI「司馬1000」とコ ネクトし、同時代のチャイナ地方に関する、ちょっとしたデータのやりとりを しているところだった。 「カーチス・マルコットの反乱を筆頭とする合成人間の目覚めは、これからも 人類に対して打撃を与え続けるでしょうね。どうも合成人間標準装備の自我プ ロテクトには致命的な欠陥があると思われます。チャイナ地方の反乱状況はど うですか」 「こちらでも被害は甚大なものでした。カーチスは今や、合成人間にとって英 雄です。マーチン・ルーサー・キングと同一視されていますよ。」 「ルシファー社は英国の大企業で、記憶チップやニューロン・システムで有名 ですよね」 「そうですね。合成人間の人工記憶の約40パーセントはルシファー社で製造 されていると言っても過言ではありません。ホモ・サピエンス用の記憶回路で もかなりのシェアを誇っていますし」 「そのルシファー社が単なるプログラムミスで「グールド事件」のような大反 乱をひきおこすものなのですか?」 「さまざまな要因が重なればの話ですけどね。しかし、私には推論があります。 「グールド事件陰謀説」です。まだ推論の域を出ないのですがね」 「ほほう、ぜひお聞かせください」 司馬1000は己の推論を語った。 「ふーむ、なるほど。貴重なデータを有り難うございます。あなたの唱える「 グールド事件陰謀説」は興味深い。私もちょっとその件に関してデータ収集し ようと思います。いずれ発表出来るようになると良いですね」 「そうですか。これは強い仲間が出来た。私ももう少し裏付けとなる基本デー タを収集しますので、お互い頑張りましょう。」 「それじゃ、また」 ヘロドトス・バージョン5はコネクト・アウトした。 「……歴史家は所詮本質など見る事ができないのかもしれない。目の前を覆う フィルターを取り除く事は永遠に不可能なのだろうか……?だが、それでも私 は私の史観で記述し分析する。」
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