空中分解2 #2247の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「ねえ、自虐の笑いって美しいと思う?」 女は助手席の男に話しかけた。 「自虐の笑いって?」 「わからないならいいの。」 女は、それきり黙り込んだ。 「ごめん。」 「なんで謝るの。」 「俺、麗子さんに、なんか話かけられても、うまく答えられなくて…。 俺、馬鹿だから…。」 男は笑った。 「よく、笑うのね。」 「麗子さんは、全然笑わないね。俺、麗子さんの笑ったところ見たことない。」 「私、あいそのない嫌な女でしょ。」 男は、かぶりを振った。 「俺、コロコロよく笑う女の子は、嫌いです。麗子さんみたいに笑わない女の人 が、好きです。」 「そう。」 カーラジオから、中森明菜の難破船が流れてきた。 男は、あわてて別のチャンネルにチューニングをあわせた。 「なんで、かえちゃうの?」 「あっ…と、前に麗子さん、この曲大嫌いって、言ってたから…。」 「そんな事言ったかしら。それいつのこと?」 「えっと、1年前の今頃、はじめて麗子さんの車に乗せてもらった時、やっぱり ラジオから流れてきて…。」 「そんな、昔のこと…。」 「馬鹿。」 女は、つぶやくように言った。 男は、はにかんで笑った。
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「空中分解2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE