空中分解2 #2230の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
大通りから少し入った処にあるディスカウント・ショップの地階へ降りる。ワゴン・ セールスがお目当てである。二缶100円という缶詰達。完全な投げ売りである。その 中から、かねてより決心をしていた「サンマの蒲焼」、そして何故だか急に目についた 「焼鳥(塩焼)」を手に取り、二個で合計百円(内税)を持ち、イソイソとレジへ向か う。この際、缶詰に打たれた刻印表示の読み方とか、缶詰の製造年月日とか、について は知らない方が幸せである。でも、まぁ、考えようによってはヴィンテージな缶詰なの だ。ウィスキーなら「12年もの」。そして、この貴重なる缶詰は、愛すべき 「5年もの」 なのである。 「 ピッ ピッ ガッチャン .... はい 百円です .... 」 ポケットの中の小銭は、それで費えた。階段をスタスタと登り、いつもの神社の境内 へと向かう。柄杓で水が汲め、それが結構うまい。手を洗い、うがいをし、水を一杯。 「 パッカン 」 と缶を開け、スーパーの試食品コーナーでくすねた爪楊枝にて焼鳥をつまむ。最近は、 肉の安売りが多いけれども、調理がねぐらで出来ない俺には辛いものである。1パック 680円のステーキ肉が閉店間際だと半額になっている事もある。流石に生は食えぬ。 かといって、ホット・プレートを買うとなると躊躇する事となる。 つい二週間前、この境内をねぐらにしていた「レゲェ」の「ホームレス」の老人が、 に遺体で見つかった事を思い出す。次の住人は未だ決まっていない。秋も深まりゆく。 野宿を決め込むには辛くなる。駅の構内とか地下道とかに移動してゆく様は、ゾロゾロ と蠕くゴキブリに例える程にはたくましくはない。明けて新たな春を迎える事が出来る のは、どれほどであろうか。己自身の身の上を忘れんがために歌い舞い踊る。 「 モンナーシサー モンナーシーサー 金が無いー .... 」 モナリザは私に微笑むだろうか?嘲笑であるのかもしれぬ。女の笑顔ほど、怖いものは 無い。つい最近、アイスピックで滅多刺し、とかいう映画があっただろう。あれは、 「 氷の微笑 」 とかいう奴だ。そうだ。ハンバーガー屋へ行くと必ず 「 ポテトは如何ですか? お飲み物は如何ですか? 」 とかデフォールトに聞いて来て、 「 ニコッ 」 と笑うのだ。更には、値段表の最下段にご丁寧にも、 「 SMILE ¥0 」 とか表示してある。タダより高いものは無い。げに恐ろしきは、 「 小売りの微笑 」 なるわい、と一人得心して、更に舞い踊ろうとすると、そばで声がする。 「 おぉいぃ....俺にも少しくれよぉ.... 」 突然の声に驚く。見れば、まさしく「レゲエ」を地で行く風体。 「 どうしたよ おい! 勝じゃないかぁ! 」 「 いやぁ 色々あってなぁ 」 何から問うたら良いのか、しばし思考だけが宙を舞っていた。 −− 次回 .. 【ぬ】 .. を待て! −−
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