空中分解2 #2162の修正
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シーン10《マンハッタンコーポレーション》のミーティングルーム 美弥が帰って来る。 竜 美弥ちゃん、どうやった?。 クライアント、見つかったか。 美 弥 ううん。 何処もかしこも、あそこもここも。 携帯電話は、 COMO。 どの会社も、《レッドスリーコーポレーション》の手 が伸びていて、相手にしてくれないわ。 竜 レッドスリーもマンハッタンを買収しているようやしな。 功蔵。 お前、何か良い方法はないんか。 功 蔵 俺も色々考えてんだ。 ちょっと、出て来る。 シーン11公園 剛史と功蔵が途方に暮れている。 剛 史 功蔵。 本当に、何か良い方法はないのか。 功 蔵 俺だって、手を尽くせることは手を尽くしたんだ。 俺一人の力で は、ポンにはかなわないんだ。 剛 史 逆に、《レッドスリーコーポレーション》を買収することが出来れ ばな。 老 女 ちょっと、あんた。 老女は功蔵の肩を叩く。 老 女 何、イジケてるんだよ。 剛 史 いつかのおばちゃん。 こんな所で、何してんだい?。 まだ してなかったのか。 老 女 あんたが欲しがっている物、持って来たよ。 ほらッ。 紙袋を渡す。 剛 史 えっ、手に入ったの?。 外国のビニ本はなかなか手に入らないから な。 やっぱり、おばちゃんスゲッェ。 紙袋の中身を出す。 老 女 やり残したことをやり終えたら、ちゃんと成仏するんだよ。 功 蔵 これは、《レッドスリーコーポレーション》の株主名簿と株券じゃ ないか。 剛 史 俺の欲しいのと違うじゃんか!。 剛史君、だだこねちゃうから。 もう。 (だだをこねる) でも、これがあれば。 功 蔵 そう。 マンハッタンも救えるし、逆にレッドスリーを買収する事 も出来る。 剛 史 おばちゃん、ありがとう。 おばちゃん、おばちゃん。 何処 ったんだよ。 おばちゃん。 ナレーター 謎の老女は、5年前に亡くなった剛史の母親だった。 剛史が気付いた時は、その老女は剛史の前から消えてしまった。 シーン12マンハッタンとレッドスリーの合同株主会議会場 ポン 我が社《レッドスリーコーポレーション》は、《マンハッタンコー ポレーション》を2億で買収することを要請します。 功 蔵 ちょっと、待ってよねぇー。 (工藤静香調で) ポン お前、何の用でここに?。 功 蔵 マンハッタンを買収する話、無かったことにする。 ここに、《レッドスリーコーポレーション》の株主名簿と全株券が ある。 今さっき、マンハッタンの口座に70億が入金された。 よって、逆に《レッドスリーコーポレーション》を買収することを 要請します。 株主の皆さん、いいかな。 株主全員 いいともー。(拍手) ナレーター こうして、剛史と功蔵は剛史の母親の助けもあって、《アドバルー ンコーポレーション》を買収の危機から救い、逆に《レッドスリー コーポレーション》を買収することにより、自分達の父ポンに復讐 することが出来た。 一方、剛史の立てた計画は美弥が引き継いで、実現までもう一歩だ った。 剛史は安心したが、美弥に愛を伝えられないのが心残りだった。 シーン13霊媒師の店 剛史が訪ねて行く 霊媒師 また、あんたかね。 もう二重人格は治ったかね。 功 蔵 やぁ、霊媒師さん。 俺の事を生き返らせてくれたのはあんただか ら、あんたには感謝しているぜ。 剛 史 功蔵、少し眠ってろ。 功 蔵 OK 霊媒師さんとのお話が終わったら、モーニングコールで起こ してくれ。 頼むぜ。 霊媒師 まだ、治ってないようだね。 剛 史 あんたのお陰で、やり残したこともやり遂げることが出来たよ。 でも、ただ。 霊媒師 でも、ただ。 何だね?。 どうせ、彼女に愛を伝えられなか んだろう。 情けない男だね。 剛 史 もう一度だけ、俺だけの体で美弥に逢って、俺の気持ちを伝えたい たんだ。 何とかならないか。 なっ、頼む。 霊媒師 あんたも、世話が焼ける男だね。 もうこの世に、未練はないかね 剛 史 ない。 美弥に一目だけ逢えれば、あの世に行くよ。 霊媒師 それじゃあ、一つだけ方法がある。 剛 史 やっぱり、あんたは優秀な霊媒師だ。 早く、教えてくれ。 霊媒師 そんなに慌てなさんな。 ナレーター 霊媒師が剛史に教えたのは、最後の30分だけ自分に帰ることが出 来る術だった。 その術を使うと、あの世で色々な苦しい目にあわ なければならない。 そう説明を受けた剛史は、それを承知の上でその術を教えてもらっ た。 功 蔵 剛史。 あれ、剛史は?。 霊媒師 剛史は、あんたの体から出て行ったよ。 もう戻ってこない。 シーン14美弥の部屋 剛史が現われる。 美 弥 剛史、剛史なのね。 剛 史 美弥。 美 弥 本当に、剛史なのね。 今まで、剛史が私のそばにいるような気が していたけど、今まで何処にいたの?。 剛 史 ずっと、美弥のそばにいたよ。 美 弥 剛史、もう何処にも行かないで・・・。 ねぇ、お願い。 と言った途端、美弥は剛史に抱き付いた。 剛史も美弥を抱きしめた。 ナレーター こういう時、時間が経つのが早く過ぎるもので、もう30分経とう としていた。 空から一筋の光が降りて来た。 剛 史 もう行かなきゃ。 美弥、愛してる。 美 弥 私も、すいちょるからね。 剛 史 また、逢おう。 美 弥 また、逢えるかな。 剛 史 美弥も死ねば、きっと逢えるよ。 美 弥 今度、剛史と逢うとき、私はヨボヨボのおバアさんになっているか もね。 剛 史 僕は誓う! 50年後の君を今と変わらず愛している! 美 弥 どこかで聞いたセリフだけど。 絶対会えるよね。 剛 史 うん、会えるさ。 ナレーター 二人はお互いの愛を確かめ、また会う約束をして、そう永遠の約束 をして、剛史は柔らかな光に包まれて、ゆっくりと天に昇って行っ た。 The End
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