空中分解2 #2045の修正
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沙織の悲鳴が店の空気を引き裂いた、無言の内に繰り出された男の右の貫手を早瀬 がその腕ごと切断してのけたのだった。 更に止めを打とうと振り向いた早瀬の目に映ったのは既に再生された右腕を振り上 げて迫る敵の姿だった「これは俺以上の化け物かもしれん」心の中で呟いた早瀬は、 敵に向け一歩踏み出した左右に避ける訳には行かなかった、真後ろに沙織が居る早瀬 が避ければ敵の思う壷であるからだった。 男の攻撃を左腕一本でかわし体を沈めざま早瀬はその反動を体の回転を利用してそ のまま蹴りの力とすると、男のこめかみに打ち込んだ。 確かに頭蓋骨の砕ける感触が早瀬にはあった、しかし男はすぐに体制を立て直すと 涼しい顔でそこに立って居た。 男から一時殺気が消えたのを見て取った早瀬は確認の言葉を口にした。 「貴様がパルドとか言う化け物か?」 「いかにも俺がパルドださすがにクラブの情報は早いな、しかし化け物とは御挨拶 だな、貴様とて似た様な物では無いのか?」 パルドの言い分にももっともな部分はあった、しかし 「貴様は何故俺がクラブの人間だと思うのだ?」 早瀬の質問にパルドは当惑げな顔をして言った。 「俺達とここまで互角に戦える人間がクラブの他に考えられないからだよ。それに しても何故一文にも成らない仕事にクラブが顔を突っ込むのか疑問だがね。」 「俺は元クラブの人間で現役じゃ無い、それにこの女に惚れて居るからな貴様がま だやる気なら刺し違えてでも守るぜ。」 早瀬の言葉にパルドの表情は当惑の度を更に濃くした。 「そうか、クラブ全てを敵に廻す訳では無い様だが、今日の所は分が悪い、出直す としよう、所で名を聞いて置こうか?」 パルドのその言葉につられる様に早瀬は13年ぶりの言葉を口にした。 「俺は、クラブソルジャー四聖天の一人であったウルフと言う。」 「ほう!伝説にも成ろうと言う勇者か、何れ時をみて決着を付けよう。」 そう言い残すとパルドは札束を一つ放り投げドアの外へ消えて行った。 「何だったの、あれは?」 沙織の怪訝そうな声に早瀬は応えねば成らなかったが、一応第一ラウンドは早瀬の 優勢勝ちと言った所だった。 「それにしてもかなり物騒な奴だ、俺一人で防ぎ切れるかどうか・・・」 そんな考えを口には出さずいつもの表情に戻ると早瀬は沙織に対する答えを考え始 めた。 後には、早瀬が切り落としたパルドの右腕が残ったままであった。 1992/08/12 QUB38517 【神奈川】 グレイ
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