空中分解2 #2034の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
『ある日の出来事』 菅野 歩地 金曜日の夕方、学校から一人の中学2年生の女の子が家に帰ってきた。 家の前には、小さい川が流れていた。そして、小さな橋が架かっていた。 今日は、非常に暑い一日だった。気温は、35℃を越えていた。 家は、2階建てで、2階には子供部屋が2つと寝室があった。 「ただいま・・・」 友紀は、いつものように元気無く挨拶をした。そして、そのまま自分の部屋に入っ て行った。 友紀は、着替えもせず制服のまま、金魚に餌を上げていた。金魚は、15センチ は、あるであろう大きな金魚で、4年間も飼っている金魚であった。 水槽は、床の上にじかに置いてあり、友紀は、膝を付いて水槽を覗き込みながら 金魚に話しかけていた。 「アカ・・。大きくなったね・・。もう、4歳だね・・・」 友紀は、指先に餌を付けて直接餌を指渡しであげていた。すると、お母さんが部 屋に入ってきた。 「友紀、帰ってたの」 「うん・・・」 友紀は、小さな声で返事した。 お母さんは、金魚に餌をあげている友紀を見て言った。 「帰ってきたら、ただいまの挨拶ぐらいしなさい」 「言ったわよ・・・。ただいまって・・・」 友紀は、知らん顔をして言った。 「だいたいなんなのこの部屋は、散らかしたい放題じゃない。少しは、かたずけ なさい」 部屋は、足の踏み場がないほど本や洋服などで埋めつくされていた。唯一、ベッ トの上だけは何も置いてなく綺麗でした。友紀は金魚に餌を上げ終わると、散らか った床の上の物を平気で踏み歩いてベットまで来ると、寝転がって言った。 「おかあさん、私はこの方がいいの・・・。かたずけたって、いつかはちらかる んだから・・・」 「あ、そう・・。なら、好きにしなさい!!」 お母さんは、呆れて部屋を出ていった。 「ふん・・・。なら、好きにするもん」 友紀は、そのまま布団をかぶって眠りに入った。 一時間ぐらいして、二つ歳上の和子が帰ってきた。 「ただいま!!」 しかし、家の中からは何も返事は、無かった。ひょっとしたら、庭に居るのかな と思った和子は、庭の方へ回った。 すると思ったとおりお母さんは、洗濯物を取り込んでいた。 「ただいま、居ないかと思ったわ」 「あら、和子おかえりなさい」 お母さんは、和子の声ではじめて帰ったのに気ずいた様子だった。 「友紀は、帰って来てる?」 「うん、帰っているわよ。相変わらず金魚と話しているのよ。そうそう、和子から 言って貰えるかしら?」 「え、何を?」 和子は、お母さんの顔を覗き込んだ。 「部屋よ。少しは、かたずけるように言って貰いたいのよ。まったく、私の言うこ とは全然聞かない癖に、和子の話しは良く聞く子なんだから・・・」 「うん、言っておくわ。でも、やっぱり、和子はお母さんが一番好きなはずよ。」 そう言うと、和子は家の中に入っていった。和子の話しを聞いた有紀子は、微笑 んで 「あたり前じゃないの・・・。友紀も和子も私の子ですもの・・・」 と、和子の後ろ姿を見ながら、心の中でつぶやいた。 和子は、友紀の部屋の前まで来ると −−トントン−− と、ドアをノックした。・・・しかし、返事は聞こえてこなかった。 和子は、ドアのノブをゆっくりひねり、静かに開けた。中は、静かでひんやりと していた。 和子は、部屋の中を見渡した。 すると友紀は、ベットの上に横になっていた。 「友紀!起きなさい」 和子は、友紀を起こそうと声をかけた・・・。「友紀どうしちゃったの?」 和子が、友紀の肩に手を振れたとき・・・。 「冷たい・・・」 和子は、小さくつぶやいた。 すると、和子は友紀の両肩を掴むと 「友紀!!!友紀!!!」 と、肩を揺さぶりながら言った。 −−パチッ−− 全身冷たくなっている友紀が、目を開けた。 「お姉ちゃん・・・おかえりなさい」 小さい、微かな声で言った。 「友紀・・・」 しばらく、和子は声が出なかった。 「友紀!部屋、冷やしすぎよ!」 そう言うと、和子はエアコンの《切》のボタンを押した。 「ごめん、お姉ちゃん。帰ったら、暑くって・・・エアコンを付けたまま、寝む っちゃった」 と、友紀は恥ずかしそうに言った。 「それと、部屋、少しはかたずけなさいね」 と、和子はやさしく微笑んだ。「分かった?」 「うん」 友紀は、うなずいた。 92/08/09 菅野 歩地
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「空中分解2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE