空中分解2 #2005の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「ちょっと、出かけてくる」 「どちらにですか? 珍しいですね」 いつもの部屋から出てきた支配人に、思わず女性秘書が声をかけてしま った。なにしろ私用で出かけてくることなど、今まではまず無かったのだ から。 支配人はいたって表情をかえず、すらりとこう言ってのけた。 「うん、月に一度は息子に会っておくにしたんだ。顔を忘れてもらわない ためにね」 珍しい光景だった。あの祭から、少しだけ変わったような気が、秘書は した。何と言っても、こんな冗談めいたことを言える人ではなかった。 「……どうぞごゆっくり行ってらしい下さい」 心から出た言葉だった。 夏の日差しも強く、昼過ぎは、蝉の声もうるさいほどだった。 更紗も舞姫も萌荵も、そして芳春も、欅の大きな影の下に寝転がってい た。静かな風に身を揺らされながら、心地よい眠りにひたっている。 そして、遠くの、この庭を見渡せる道路から、父が車から降りる。 今日は、何を芳春に話そうかと考えながら。 親父の考えていたのは、こんなことなのかも知れないと思いながら…… …。 風が、優しく、そんな人達に吹きかけていた。 月夜の晩の、そんなお話。 ------------------------------------------------------------------ 「 後書き 」 御一読有り難うございました。気に入っていただいたら幸いです。 どうでしょうか? いろんなキャラの魅力を感じていただいたでしょう か? 基本的に、舞姫なんぞが書いていて楽しいのですが、あなたにあっ たキャラがいるといいのですが……。 さあ、今日も少し裏話です。 芳春君の父の一言、 > とにかく、どんな苦痛でも機械的に受け取れる能力がある。 > それが良いか悪いかは解らないが。 これは、まさに僕です。こんなひねくれた根性に何か刺激を与えたい。 更紗のそう思う気持ちもまた、僕自身なのです。 何にも傷つかなかったり、悲しまなかったりするけど、でも、自分で自 分を励ましちゃったりして、気づいていると涙が出ています。頑張れ、僕 ってね。(^_^) 芳春君がプールで、お魚になったように感じた部分は、実体験です。一 度、溺れたとき、反対側のプールサイドがはっきり見えて、ああ、お魚っ てこんな風景を見ているのかな……と死にながら考えていました。(笑) ホテルの豪華な内装は、実際に海外であったものを参考にしました。日 本には無いそうですが。(おっ、シャレになっている:笑) ところで、芳春の母の話も書きたいですね。まだ結婚前の夫となる人の 背中を、足で蹴れますか? ふつぅー、できないですよね。 萌荵が書き足りないなぁ。どんな個性にしよう? 自分と向き合って萌 荵の性格を考えて、次の話にしてみようかな。 それではまた、続きを楽しみにしていて下さい。(^_^)
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