空中分解2 #1964の修正
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「毎日はとても苦しいわ。」 「君のどこに苦労があるんだ?」男は正面から厳しい目を向けた。 朱鷺子はそして、心とは裏腹にその男の目を強く見つめ返した。 自分自身の諦めが、いつも彼女の彼女自身の心によって起こってい るそれに、彼女が他人の衝動から起こさせられる彼女以外の彼女と なってさらに男を見つめ続けた。 「君という人は心が二つあるようだ。」 「私と、他人が持っている私。」 「本当にそう思っているのか?」 「そうとも言い切れないかもしれないわ。生まれてから私には、私 以外の人が何人も重なっているの。そして、その中で私は私自身 で在りたいといつももがいているの。でも、その私自身が不在の ままで、人の心が苦しいと感じているのかもしれない。」 「君自身が不在なのか?」 「そう、身体も私の心を縛るものなの。私が求める私自身は、私の になって、そして現実を仮に今を現実と呼ぶのなら、それを現象 として客観的に見ている私を想像したの。そして、そういう自分 を非常に求めたの。それはとても虚しいものだったけど、私は私 自身であって、誰も重なってはいなかった。そして、私にとって はとても心地よい現実との隔たりがあって、その私を私はいつも 求めているような気がするの。」 「そういう人間を人は放ってはおかないな。大概の人間は他人の意 識で動かされているものだよ。そんな弧高で、一人醒めた目で自 分たちを見ているような人間には敵意を持つものだよ。」
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