空中分解2 #1895の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
今日の小噺は「小言幸兵衛VS上方ぜえろく」です。勿論、この話は古典落 語の「小言幸兵衛」から拝借しました。幸兵衛の相手に上方の人間を持ってき たのは、私が関西生まれの関西育ちという理由だけです。鹿児島弁を含めて他 の地方の方言をうまく操れないので、江戸っ子以外の人間として上方ぜえろく を登場させることにしました。 ところで、古典落語の「小言幸兵衛」に登場する家主の幸兵衛は、朝起きて 長屋をひとまわりしながら小言を言わないと飯がおさまらないほど小言好きの 人物として描かれていますね。でも、この幸兵衛の小言好きは持って生まれた 性分というより職業病のようですね。江戸時代、店子から犯罪人がでると家主 も連帯責任をとらされた。だから、家主は長屋の連中が問題を起こさないよう いつもがみがみ小言を言わざるを得なかったし、家も簡単には貸せなかったん ですね。そう聞くと、なんか同情してしまいますね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− おい、おい、釜の飯が焦げてるよ。八っあんのところだろう、火事になるじ ゃないか、早く火を引きな。こら、熊さん、こんなところにゴミを捨てるんじ ゃないよ。ゴミ捨てはあそこだろう。おやおや、あそこに行くのは小間物屋で 働いているお糸さんだね。しかし、また大きなマゲを結ってるよ。小間物屋な ら扇子もあるだろうにセンスがないね。それに着物も持物もえらく派手だね。 らくらくキャッシングってんで、カードを安易に使っているんじゃないだろう ね。店子が不始末をおこすと、こっちも連帯責任をとらされるんだよ。なんだ か心配だね。後で注意しておかなくっちゃ。 うるさいね、またやまももの家では子供をぎゃーぎゃー泣かせてるよ。おい おい、どうしたんだい。なんだって、子供が汚い言葉を何度も言うからぽかり とやったんだって。なんと言ったんだい。えっ、「うんこぶりぶりちんこ」だ って。本当にバッチイね。それで叱ったら、ますますしつこく繰り返すからぶ んなぐったって。馬鹿だね、大人がむきになって叱れば叱るほど、子供はそれ だけ大人から関心を示してもらったって思って、一層喜んでやるもんだよ。お 前さんだってそうだろう。作品をAWCにアップして、人様からコテンパにや られたって、なんの反応もないより嬉しいし、よーし、つぎは頑張るぞって気 になるだろう。それが反対になーんの反応もなかったら、書く意欲をなくして しまうだろう。子供も親から関心を示してもらいたいのさ。叱るより、ぐっと 抱きしめてやるか、他の面白いことに気をそらせるようにしないと駄目だよ。 あっ、道端で犬がつるんでいるよ、しっ、しっ。あれ、すぐ離れたよ。ワン タッチだね。しかし、いやだねー。世の中の風紀が乱れると、犬まで恥知らず になるよ。昔の犬はこんなことはしなかった。ちゃんと祝言を挙げてから人に 隠れてしたもんだ。おい、婆さん、帰ったよ。おや、なにしてるんだい、また 朝から居眠りかい。うすぼんやりしてないで、ほらほら、釜のふたが曲ってる よ、よごれもんが片づいてないよ。猫のおわんも片づいてないじゃないか。ま たこの猫は尻尾が長いね、無駄だねー、資源の無駄使いだよ。 おや、誰か人が来たよ。はいはい、なんですか。えっ、「ごめんやす、ちょ っとお聞きしてもよろしおまっしゃろか。貸家と書いたる札の下がってる家を いま見せてもらいましたんやが、あれをひとつわてに借してもらえまへんやろ か」。うわーっ、この喋り方。いやだねー、気持ち悪いねー。お前さんは上方 の人だね。だめだめ、お前さん、長屋の入口の立札を見なかったのかい、「犬 とぜえろくはお断り」って書いてあっただろう。上方の人間はお断りだよ。上 方の人間の野暮ったい言葉を聞くと引き付けを起こしそうになるよ。ぜえろく には絶対貸せないよ。 おっ、怒り出したよ。「こらーっ、なめてけっかっとんのかーっ。どたまか ち割ったるぞーっ。どーしょーもない汚い家やけど、しゃーない借りたろう思 おたのに、なにをぬかすんじゃい、このあほんだら。奥歯がたがたいわしたろ か。家を借さなんだら、この家に火をつけてまうぞーっ」だって。はいはい、 貸しますよ、貸しますよ。ところであなた様のご商売は。えっ、「わいは鉄砲 鍛冶をやってるんや」ですって。どおりで、ポンポンおっしゃる。
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