空中分解2 #1842の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
あっ、ごめんごめん、背広が濡れなかった。いやー、うっかり手がすべっち まってね、ごめんなさいね。ちょっと酔いが回ってきたのかな。本当に申し訳 ない。これはお詫びの気持ち、さぁこれ一杯やってよ。おっ、いい飲みっぷり してるねー。さぁもう一杯。いやー、嬉しいなー、今日はいい人と一緒になっ たなー。やっぱり、独りで飲んでいたってつまらないもんね。鈴木の野郎は付 き合いが悪くって、ちょっと飲んだらすぐ帰ってしまってね。あっ、鈴木って のはうちの会社の部下なの。 ところで、鈴木をどう思う。えっ、私はあなたと初対面だから知るわけない って。ははは、そりゃそうだね。いえね、この鈴木って奴ね、本当にどうしょ うもない奴なの。今日もまた失敗をやらかしてね。いゃー、あのお客、えらく 怒ってたなー。まあ、確かにうちの鈴木のミスは本当に初歩的でどじなミスで したよ。だから、あの客が腹を立てたのも分かるさ。鈴木は本当に馬鹿だよ、 大馬鹿野郎だよ、月給ドロボーッ!!うん、そうなんだが、しかしねー…。 そんでね、俺も上司として行ったのさ。そう、鈴木と一緒にその客の家まで 謝りに行ったんだよ。ところがね、客の奴、えらい剣幕なのさ。でもねー、な にもあんなにガミガミ言わなくてもいいと思うよ。そりゃー、社員のミスは会 社のミスさ。こっちとしては、ごむりごもっともと平身低頭してただひたすら 謝るだけさ。でも、えらく居丈高になってどなりちらしていたな。あーあ、身 過ぎ世過ぎのためとはいいながら、いやだいやだ、浮世は憂き世だねー。 あっ、楽しくいきましょう、楽しく。ねぇ、一緒にぱーっと賑やかに歌おう よ。三波春夫がいいな。はあ〜、月が詫びし〜いい路地裏の〜っと…。おや、 歌わないの。あのね、酒ってのはね、楽しくやらないとだめなんだよ。楽しく 賑やかに飲むもんですよ。そんな不景気なツラをしないで、もっと楽しそうに しなさいよ、楽しく。さっ、一緒に楽しく歌おうよ、楽しく。えっ、そんな歌 なんか知りません、私はクラシックが趣味ですって。あっ、そう。 いいよ、いいよ、俺一人で歌うよ。どうせ人生なんて独りぼっちなのさ。俺 の気持ちを分かってくれるのはあのお月様ぐらいのもんさ。あーあ、月が詫び しいなー、シクシク。えーっと、屋台の風のほろ苦さ、シクシク、知らぬどう しが、シクシクシク、小皿たたいてちゃんちきお〜け〜さ〜ああ〜っと、シク シク、シクシク……。あれっ、もう帰るの。じゃーね、バイバーイ。 おーい、おやじ、もう一杯!なにっ、もう看板です、今夜はもう店はおしま いですって。だ、誰がそんなことを決めたんだよ、ひっく。お、おれはまだ飲 みたいんだぞ、おれはお客さんなんだぞ、ひっく。こらーっ、三波春夫だって 言ってるぞ、お客様は神様ですって。お、おれのような馴染みのお客様を粗末 にしたらばちが当るぞーっ。 あいたたたーっ!!あ、足がふ、ふらついて、し、尻もちついちゃったよ、 ハハハハハ。いゃー、ど、どうも情けないねー、お、俺、かなり酔ってるね、 ハッハッハッハ、ほら酔ってるよ、ハーッハッハッハッハ、うん、酔ってる酔 ってる、ヒーッヒッヒッヒ、酔ってるよ、クーックックックッ、酔ってんの、 ハーッハッハッハッ、ヒーッヒッヒッヒッヒ、クーックックックック、クーッ クックックックック、くっ、くっ、く、苦しい、み、水をくれー!! あー、なんか気分がすっきりしたな。じゃー、帰るね。えっ、支払い!それ 付けといてよ。えっ、駄目だって。なんで、どうして?これまで付けがたまり にたまっていますって。分かったよ、分かったよ。そんで幾らなの。おっ、安 いねぇ。えっと、財布を出してっと。あっ、やべぇ、今日はおけらだ、情けね ぇなー。こんなときに俺は言うんだよ、おけら切なや、情けなやってね。
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