空中分解2 #1809の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「おい、あれを見ろよ!あそこにいるのはどう見てもブッシュだ。」 「本当だわ……。まるで夢でも見てるみたい。あんなにいっぱいいるなんて」 別の場所から監視していたジョドーも、これには驚いたようだ。 「ジョドー、『ジャッカル』はもうすぐ本性をあらわす。それを待って行動に移りたい のだが、良いかな?」 砂堂は、さっきからうわごとめいた事をブツブツ言っている海野を見つめながら言った。 「まったく、おまえはゾッとする奴だぜ。普段はおとなしい会社員のくせに、ひとたび 発作が終ると『ジャッカル』になってるんだからな」 「ググウ……俺が、俺が親父を殺したんだ……。だが、断言する、俺はエディプスコン プレックスではない!親父はいま、俺の近くにいる、すぐそこに……そして、俺は親父 と、親父と……」 海野は頭を押えながら独り言をつぶやき続ける。 「ああ!クーパー!クーパーが私に近付いてくる!やめてやめて、この女ったらし!触 らないで!」 「海野、海野!大丈夫か」 「クーパー!それ以上触ると、貴様を殺すぞ!私に触るな、この野郎!!ああっ、最初 に出てきた女はこう思うのだ、そうだ。それはわかっているからもうやめてくれ!クー パー、俺に侵入するんじゃない!!俺にダイブするのはやめてくれ!」 「しっかりしろ海野!あまりでかい声を出すとヤバイだろうが」 「……海野?誰だ、それは」 「おまえ、自分の名前忘れたのか」 「私の名は……私の名は……ジャッカル、だ。」 海野はいくつもの顔を持つ。二重人格よりもさらに多い人格を持っている。 脳内に大量にアドレナリンが分泌されると(つまり興奮すると)、海野は別人になる。 砂堂は、チンピラにからまれた海野が一瞬にして『ジャッカル』に変わった日の事を思 い出していた。平凡なはずのサラリーマンが、さも嬉しそうにチンピラの頚動脈を切り 裂いたのだ。その鮮やかな手つきは、サイドビジネスとして殺人を繰り返してきた砂堂 を驚かせ、興奮させた。 砂堂が海野を『ブラック・ジャンプ』に引き入れたのは、この点を買ったからである。 「ジャッカル、大統領を暗殺するぞ」 「オーケー。俺から逃れられた者はいない……。確実に殺してやる。だが、気になるの は」 「ん?何か問題があるのか」 「クーパーが、俺を探っていることだ」 その頃、サム・クーパーは精神を無我の境地に漂わせていた。 ブッシュに「縁」のある雑念を求め、あちこちと飛び回る。 殺意を探し回り、自分が赴く事によって変化出来る事件を予想していく。 「タイアン。私はいま、『ジャッカル』を手探りで撫でまわしている。奴は感じている ようだ。混乱し、錯乱した思考パターン。精神分裂?多重人格?まったく、やっかいな 相手だ。クリスチーネ、君も感じるだろ」 「うむ。感じるぜ。」 「どんな感じだ」 「何かこう、はっとしてグーってな感じだ。ところで、今回の事故の犠牲者は全員虎ノ 門病院に運ばれたそうだな。私より恐ろしい人物がいるんだが、知りたいか」 「何?もっと恐ろしいのがいるのか」 「ああ、そうだ。名をムオーキ・アージョと言う。私は一介の生物兵器にすぎないが、 彼は神に近い。大明神を自ら名乗るのだから間違いあるまい。クーパー、彼に会うとき は気を付けろよ。」 「まずいな。いよいよブッシュの命が危ない。早く虎ノ門病院に行かねば」 (続く) .
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