空中分解2 #1806の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
その頃、一番最初のシーンで、新聞を読んでいた女は、地下鉄の吊革に捕まって、新聞を読んでいた。 新聞を読んでいたが、読んでいなかった。 つまり、女は、不満だったのだ。 「どうして、誰も、私の名前を考えてくれないのかしら?」と女は考えた。 「それにしても、さっきから、私の腰に手をあてているのはだあれ?」 女の腰にあてられた手は、地下鉄の揺れにあわせて、尻の割れ目へと進む。 更には、お股のビラビラへと進んでいく。 思わず、女は、ため息混じりに呟いた。 「気持ちエエェェェェ・・・・」 第一回目のオルガスムの寸前、地下鉄が、ガクンと揺れた。 クリトリスを揉み揉みしていた手は、ずるりと、股間をすり抜けて、女のヘソの前で、グー・チョキ・パーしている。 「痴漢じゃあああああ!」と、ぼろ雑巾を引き裂く様な悲鳴。 女は、グー・チョキ・パーしている手を掴むと、高々と持ち上げて、庶民大衆に訴えた。「みなさん、この人は痴漢です。警察を呼んで下さーい!」 「俺じゃねえ」と男は言った。 「何よ、変態、男の癖にマニュキュアなんてぬっちゃって」と女は、力いっぱい、男の手首を握りしめた。 「俺じゃねえよお」と男は、グー・チョキ・パーを続けながら、言った。 「俺じゃねえ、本当だ、それに、あんただって、相当濡れていたじゃねえか」 「失礼な!」と、女は更に、マニュキュア男の手首を締め上げた。 「いてえ、いてえじゃねえか。俺じゃねえんだ」 「じゃあ、誰だって言うの?」 「今は言えねえ、だけれども、知ってる」 「誰なの?」 「言えねえ」 「言わないと、こうよ!」と女は、更に、手首を締め上げる。 マニュキュア男の手は、すっかりうっ血してしまっていて、すでに、グー・チョキ・パーは続けられない。 「いてえ、いてえよお」 「言わないと、もっと痛い目にあうわよ」 「わかった、わかった、じゃあ、ヒントだけ」 「ヒント?」 「ヒントはこれだ」と言って、マニュキュア男は、自由な左手で、右手を指差した。 紫色の右手は、チョキが抜けて、グーとパーを繰り返している。 「何よ、それ」と女。 「グーとパーだ」 「グーとパー?」 「グーとパーで、クーパーだ」 「何よ、それ」 地下鉄が止まって、ドアが開いて、構内アナウンス。 「アメリカ大使館前、アメリカ大使館前、そんな駅は無いと思うかも知れないけれども、アメリカ大使館前」 マニュキュア男は、女をふりほどくと、ホームに向かった。 「あばよ!」 「ちょっと待って、犯人は誰なの?」 「あいつだ!」と、マニュキュアの人差し指がさしたのは、 ネイビーブルーのウインドブレイカーを着た、背の高い白人男性だった。 ウインドブレイカーの背中には、大きく『FBI』と刺繍してあった。 「捕まえろ!」と、庶民大衆は、白人に襲いかかった。 (つづく)
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