空中分解2 #1790の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「まぁまぁ」と荒俣宏っぽい男は言った。「ワタシの天才詐欺師的ウソ構成能力を信 じていただきたい。7月31日午後12時までには、このリレーQが何とかなってい ることを諸君にお約束しよう」 ムカムカしてテーブルを蹴飛ばした女の所に、マスターらしき男が怖い顔をしてやっ てきた。「ちょっとお客さん、困りますねぇ。割れたカップ弁償してもらいますよ」 「・・・・・」「ちょっとあんた、黙ってないで何とか言いなさい」「・・・・・」 このとき海野と彼の同僚の砂堂良が店に入ってきた。砂堂は手にノートパソコンのケ ースを下げていた。テーブルに着くとすぐにケースを開いてキーボードを叩きはじめ た。海野はコーヒーを2つ注文すると、堰を切った様に喋りだした。 「今日の昼メシは部長に付き合わされて、もうサンザンだったぜ」 「ああ」 「あの二階堂のバカめ、俺が死んだら机が空いて風通しが良くなるなんてことぬかし やがる」 「ああ」 「おい砂堂、聞いてるのか」 「聞いているさ。それよりこれを見ろよ」 ディスプレイに無意味な文字列が並んでいた。砂堂が何かのキーを押すと、文字が一 瞬にして日本文に変わった。 「さっき『ブラック・ジャンプ』日本支部からメールが来たんだ。いま暗号解読ソフ トにかけたところさ」 「・・おいこんな所でその話はヤバイんじゃないの。俺のマンションで話そうぜ」 「いや、これを見ろ。【至急】になっている。緊急指令だ」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 発信者:旅姿3人男 受信者:影 内容:【至急】ジョドーとコンタクトを取れ。目印はミッキーマウスのヘアピン。 ジャッカルも待機せよ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「一応説明しておくとだな」砂堂は面倒くさそうに言った。 「旅姿3人男は『ブラック・ジャンプ』日本支部の暗号名だ。影とは俺。砂堂つまり シャドウで影というわけさ」 「ジャッカルってのは?」 「君のことだ。海野十平君。俺が支部に連絡したとき『十平』がなぜか『ジャッカル 』に聞こえたらしい。とにかく君は、既に俺たちの組織の一員だってことを自覚して くれよ」 隣でマスターとトラブルを起こしている女は、黙ったまま立ち上がって店を出ていっ た。マスターは呪いの言葉を吐きながら倒れたテーブルをおこした。ふいに彼の背後 に紫色のチャイナドレスを着た女が現れた。彼女は腰を屈めて床に落ちた砂糖入れを 手にとるとテーブルに戻した。 「こりゃどうも。ご親切に」マスターはブツブツ言っていた自分が恥ずかしくなって 照れ笑いをした。女は軽く微笑むと、海野と砂堂のテーブルの前を通り過ぎて店の奥 へ歩いていった。 「おい砂堂。見たか今の。チャイナドレスってのは裾が割れているからよ。屈んだと きにゃグッとくるぜ」 「海野君は足ばかり見ていたんだな。じゃ無理もないけど」 砂堂は呆れた様に言っ た。「彼女の頭にはミッキーマウスのヘアピンがあったよ。あれがジョドーさ」 (続く)
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「空中分解2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE