空中分解2 #1778の修正
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煙の中なのでよく分からないが、彼らは塗料を噴き付けてヘリの表面の何かを覆い隠 そうとしている様に見えた。4人の男のうち2人はヘリの反対側に回ったが、たぶん 同じ作業をしているのだろう、と海野は思った。その作業を5分くらい続けると、男 たちは車に駆け戻った。ドアが閉まると同時に車は発進して、野次馬達を威嚇するよ うに大きくターンすると、来た道を猛スピードで引き返していった。 「ア、アノ ナンバープレートハ」 パティは遠ざかっていく車の後ろを指差して言った。 「大使館ノ車ヨ」 「パティはそういう事詳しいんだな。お父さんはアメリカ大使館の職員だもんな。さ ぁもう帰ろうよ。いつまで見ていてもしょうがない」 2人は次第に増えてきた野次馬と、上空をハエのように旋回し始めたテレビ局のヘリ と、すったもんだしている警官や消防士たちの喧燥を背に歩きだした。 「チョット待ッテ」 パティは何か気がついた様に振り返ると、右手を眼の上にかざして大破したヘリを見 た。 「私タシカニ大統領ノマークヲ見タノ。ダケド今見エナイ。アノ人タチガ消シタンダ ワ。アノ人タチ・・キットアメリカ大使館ノ人タチヨ」 「ふーん俺にはそのマークってのは見えなかったけど。だけどさ、何でマークを消す 必要があるんだろ。大統領専用のヘリだって事が分かるとマズイのかなぁ」 2人が事故現場の通りを折れて横路に入ると、路肩にひっそりと1台の乗用車が停ま っていた。帽子を深めに被って茶色の背広を着た男が車に寄り掛かって立っていた。 男は海野とパティが近づいて来るのをじっと見ていたが、2人が男の傍らを通り過ぎ ようとした時、低い声で言った。「ちょっと君たち」 (続く)
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