空中分解2 #1772の修正
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ヘリの機首は半分ほど地面にめりこんでいた。いや、めりこんでいたのでなく押し潰 されてたのかも知れない。濛々と立ち上る黒煙がヘリを包みこみ、数十メートル離れ た所で立ちすくんでいた海野とパティにもその様子は判然としなかった。 「大統領のヘリだって? どうして分かるんだい?」 「President of the United States ノ『マーク』 ガ見エタノ」 しかし海野が眼を凝らしても、煙に包まれた機体はその輪郭すらも見えなかった。 「だけどさ、ブッシュが来日していたなんて話は聞いてないよ。大統領は乗っていな いんじゃないの」 背後から猛スピードで走って来たパトカーが2人の脇をすり抜け、ヘリの近くで停ま った。転がるように降りてきた警官はヘリを背に両手を広げて怒鳴った。「危ないか ら下がって、下がって」 赤いライトを激しく点滅させ、けたたましいサイレンの音 を響かせている消防車は少し離れた所に停まり、銀色の防火服に身を固めた消防士た ちがホースを手に駆け寄ってきた。 海野とパティが後退しようと後ろを振りむいた時、1台の黒塗りの乗用車が走ってく るのが見えた。それは消防車やパトカーの列の間を縫うように走りこんで、海野たち を追い越し、事故現場の間近まで突っ込んで停まった。4枚のドアが一斉に開いて、 中から背広を着た男たちが降りてきた。 男たちは何れも背がかなり高く、中にはサングラスを掛けている者もいた。日本人で はなさそうだった。4人は白い布を口に当て、片手にスプレーの様なものを持ってい た。そばの警官が駆け寄って制止しようすると、男のうちの1人が上着の内ポケット から何かを出して見せた。警官は驚いたようだった。男はその警官を手で追い払い、 4人は猛煙も厭わずにヘリのごく近くまで走っていった。そしてスプレーを高くかざ して、ヘリの機体に何かを噴きかけた。 (続く)
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