空中分解2 #1526の修正
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さようなら、アラン君。 と、由美子さんは言った。 由美子さん、君はどこかにいくのかい。 何を言うのよ、私はどこにも行かないわ。 よかった。君がどこかに行ってしまうなんて、僕にはとても堪えられない。 さようなら、アラン。 と、母親が言った。 お母さん、あなたはどこかに行きますか。 お前はなにを言うんだい。母さんどこにも行きません。 ほっとしました、お母さん。どこにも行かないでください。決して、死んだりしないでください。 さようなら、アラン。 と、石橋君が言った。 石橋くん、君はどこかに行ってしまうのかい。 馬鹿言うなよ、アラン君、おいらはどこにも行かないぜ。 ああ、よかった、石橋くん。君は僕の親友だから、居なくなったら悲しいよ。 さようなら、アラン。 と、父親が言った。 お父さん、あなたは会社にお出かけですか。 いいや、今日は日曜日。一日、のんびりしていよう。 そうですか、あなたが居ないと困ります。僕は父親が居ないと困るのです。 さようなら、アラン兄さん。 と、妹が言った。 おや、妹よ。どこかに遊びにいくのかい。 いいえ、お兄さん。私はどこにも行きません。今日は一日、編み物します。 そうか、よかった、妹よ。兄さんお前が心配だから、どこにも行ってはいけないよ。 さようなら、アラン。 と、祖父が言った。 おや、お爺さん、今日はお加減よろしいですか。 おかげさまでな。お前こそ達者でな。 そうですか、それは何よりです。ええ、もちろん僕も元気です。 さようなら、アラン。 と、愛犬が言った。 おやおや、僕の愛犬のジョン。お前はどこかにお散歩かい。 いいや、おいらの鎖は短くて、どこにも行く事できません。 そうかい、それは気の毒に。だけど、ほっとしたよ。お前は僕の愛犬だからね。 これで、アランにさよならを言うものは居なくなった。 みんなにさよならを言われたアランは、それから少し考えた。 アランは玄関に立ち、言った。 さようなら、みなさん。 みんなは言った。 さようなら、アラン だから、アランは出かけなくてはならなくなった。 そして、アランは家を出て、どこかの町に消えていった。 終
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