空中分解2 #1439の修正
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★内容(1行全角40字未満、500行まで)
時は西暦2201年。場所はとある高校、ハイスクールってやつか。 「さて、次のページ、えっと、佐藤、読んでみろ。」 「はい、えー、さきにおける大戦により、歴史的建造物、著書、文献、等 数多くの物を失ったのは我々にとって、大変悲しむべきことであると、 言わなければならない。えー、然るべき事実により、我々の身の回りにある 物に対して、解明されないものが幾つかあり、その中に(聖書)、なる物 がある。当時、神なる人物が存在し、空に住んでいたらしいことは分かって いる。しかし何故今いなくなったのか、この本は誰が読んでいたのか、それ すらいまだ謎である。」 「よし、結構。さて、いくつかの謎について話したいと思うが、 君らの中にこの辺のことに興味のある人はいるかな?・・・・・・・・・・ おおっ、山口、どんな事だ?」 「はい、本で読んだだけですけど、生物学者とみられる、シャルル・ペロー や、イソップによりますと、大戦前の動物は大変、頭脳が高かったようです 。それが、何故か今では全くバカになってしまいました。 それと、この前バランタインというお酒が発見されましたが、いまだバレン タインデーは発見されていないようです。」 「・・・・そうだな、おっと時間だ、今日はここまで。」 「まずいですなあ、あの、山口という生徒」 「はい、IQも他の生徒に比べかなり高いので、注意はしていたのですが」 「体力もないし、ホワイトカラー組ですかね」 「可愛そうだが、やむをえんでしょう」 「早いうちに手を打たないと取り返しのつかないことに・・・」 大戦後、頭脳集団といわれた人々は、ことごとく環境の変化についてゆけず、 堕落し、その後社会的に高い地位を得るには(ブルーカラー)と呼ばれる肉体 労働者が一番とされていた。特に(炭坑夫)と呼ばれる人々は羨望の眼差しで みられ、(ホワイトカラー)は、若者に一番人気のない職となり、今や、学校 にその選別権が与えられていた。職業選択の自由は、全くなくなっていた。 「今日は、授業の前に就職決定者を発表する。 鈴木、建設作業員(株式会社タコ部屋)」 「やったあ!!」 「大山、土木作業員(株式会社飼殺し)」 「本当ですか?ありがとうございます」 「それと、・・・山口、医者(薮医院)、以上3名は校長室へいってくれ」 一瞬教室がさっと静まり返った。医者、最悪の職業である。しかし、それも すぐ大勢の嘲笑に変わった。・・・山口は下を見つめているだけだった。 「さあ、早くしなさい。」 鈴木と大山は元気良く立ち上がると教室を出ていった。山口は立ち上がろう ともしない。 「どうした、山口、拒否はできんぞ、そんなことおまえなら分かるだろう」 「・・・先生、この前話した、シャルルペロー、あれ、うそですよ。 彼は生物学者なんかじゃない、彼は・・・」 ばしっ!鈍い音と共に(山口)は倒れた。・・・・彼は死んだ。 教師は口から泡を飛ばしながら叫んだ。 「この、不適合者め、いいか、みんな良くみておけ、落後者はみんなこうな る。おまえたちは俺の教えた事だけ覚えていればいい、それが今の平和の ためだ。」 「先生、大丈夫ですよ。俺達バカじゃないもん」 教室中に笑いが走った。 何事もなかったように授業が始まる。今日もいつものように。 END
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