空中分解2 #1431の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
風公司 「東京芸術劇場」なる巨大なド−ムを後に俺と彼女は「メトロポリタン」へと向か った。まさかこんな出合いが待っていようとは、夢にも思わなかった。この女に出合わ なかったら、俺は独り淋しく焼き鳥屋で一杯やっていただろう。 「あ、まだ名前聞いていなっかったけど...」 と、そおいえばまだ彼女の名前を聞いていなかった。 「浦野裕子です。」 「裕子」か、「名取裕子」と同名だ。俺は無論、裕子に本名を告げるつもりは無い。 「あ、ぼくは風公司です。よろしく。」 と、「風間」の「風」に「貴花田公司」の「公司」を合成して、偽名を名告った。 「変わったお名前ですわね。風さん。そうですか...。」 裕子は不審に思ったのだろうか...。ふ−んていう顔をしている。 「東京芸術劇場」から、「メトロポリタン」へと向かう道なみには、「温泉マ−ク」 のネオンがチラついていた。そおいえば、この辺は池袋のラブホテルがけっこうある所 だ。過去に2、3度使ったことがあった。 あまりフランス料理は好きではないが、女の手前しかたなく店に入った。何回か フランス料理は食べたことはあるが、どうも、あの次ぎから次ぎへと、1品ずつ持って くるやりかたは好きになれなかった。俺は酒飲みのせいか、いろいろな肴を少しずつ、 つまみたい方である。 彼女と同じコ−スと、「生カキ」をオ−ダ−した。スコッチを飲りたかったが、フラ ンス料理にスコッチではいかにも田舎ペだと思い、白ワインをボトルでもらった。 「裕子さんとの出合いと、モ−ツァルトに乾盃!」 と、一気にグラスの白い液体を飲み乾した。さらにグラスにワインを次ぎまた、一気 に飲み乾した。俺にとってはワインなど、水とかわらない。裕子もけっこう好きみた いだ。グラスの半分ほどの液体を一気に飲んだ。女も独り淋しいときは男と同様、酒 で気分を誤魔化すのかなと、ふっと思った。裕子の白いほおに少し朱がさした。ほん のり色ぽい。だいぶ酒の酔いも手伝ってか、けっこうよく喋る。話しの内容はほとん ど、クラシックのことだ。俺は自分の持っているありたっけの知識を結集して、なん とか話しを合わせた。 デザ−トがテ−ブルに運ばれた。やれやれである。ステ−キが胃にこたえた。それ に裕子は生カキを食べなかったので、俺がその分も食べたので、腹はぱんぱんだ。 コ−ヒ−を飲みながら、つぎのプログラムを考えていた。どこかパブにでも行き、 裕子をもっと酔わせ、「温泉マ−ク」にでも連れ込もう。いや、やはり酔っていても 今日初めて知り合った男に体を許すわけはないか...。それに11時近い。やはり、今日はここまでで、次ぎのデ−トで頂こうか。あれこれ考えたが、取り合えず店を 出た。 「裕子さん、今日は本当にありがとう。おかげで、とても楽しかったよ。」 と、礼を言い。 「今日は遅いから、タクシ−で送っていくよ。で、裕子さんはどこ?」 と、送り狼のプログラムを実行に移すことにした。 「そんな−−−風さんに悪いし、今日は電車で帰ります。」 と、裕子。でも、ここはもう一押しと、やっぱ、今日したいと象さんのお鼻が首を もたげ始めている。 「悪くないよ。ぼくもタクシ−で帰るから、ついでに乗って行きなよ。」
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