空中分解2 #1414の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
総務部のウサギちゃん 「おはよう!かおりさん」 と、総務部のウサちゃんこと「由井かおり」を見つけると声を掛けた。別に総務には 取り立てて用事は無いが、昨年入社したこの女の子の顔見たさに顔を出す。かおりは 背がスラット高く、色白で一見、「賀来千賀子」を思わせる可愛い女だ。ただ、ちょ っと前歯の2本がウサギのように出ており、ウサちゃんとか、バニ−ちゃんとか呼ば れている。 「おはようございます。今日はどのようなご用件ですか?」 と、ちょっと皮肉をこめた笑みを浮べて、白い歯を覗かせる。前歯の2本が八重歯ぎ みに出ている。ウサギがニンジンを食べているときの光景が目に浮かぶ。 「いや、別に用事ってほどの事ではないんだけど...」 当り前だ、用事があって総務に来ているわけではない。このウサちゃんの顔を見るの と、スラッとのびた肢体を拝みに来ているだけだから...。 「なにしに来たか忘れちゃったよ。また想い出したら来るよ」 と言い残し、総務室を後にしたが、 「ちょっと待ってください」 と呼び止めるウサちゃんの声。用も無いのに来ないで...とでも、俺に注意したいろうかと思った。ウサちゃん、俺の前に立ちはだかり、 「あの−、ちょっと風間さんに頼みたい事があるんですけど...」 と、予想もしない彼女の言葉に一瞬戸惑う。俺に頼みたって、どんな頼みなのか皆目 見当もつかない。 「頼みってなに?かおりさんに頼まれれば、たとえ火のなか、水のなか−−−、俺 にできる事ならなんでも引き受けるよ」 と、大風呂敷を広げる。ここで、かおりに恩を売っておけば、もしかして、もしかす るかもしれないという微かな期待を込めて。 なにやら、かおりは白い封筒を俺に手渡す。 「これ見て頂けますか?」 と少し緊張している口調。封筒を手に取り、俺はもしかしたら、これは「ラブレタ− 」ではないのかと一瞬、我目を疑った。俺みたいなオジンに、この若いピチピチギャル がほのかな思いを寄せていたのか−−−、そお考えただけで、目尻が下がり、口もとが 緩み、よだれが出そうであった。(思わずハンカチを口もとにもってゆく。) 「あ、そう。じゃ後で読ませて頂くよ。じゃ」 と、飛び上がるばかりの嬉しさを押し殺し、努めて冷静に冷静に振る舞う。(心臓が ドキドキであった。) 「あの−、今開けて頂けませんか?」 と、かおり。今開けろたって、こういう楽しみは後で、独でこっそり楽しみたいもの である。 「そお、なにかな?」 と、手が微かに震える。ラブレタ−なんか貰ったことないもんな。緊張するぜ。努め て冷静に封を開ける。かおり、俺の顔を見ている。緊張するな。封を開けると、なにや ら映画のチケットか−−2枚出てきた。ムヒョ−、かおりは俺をロ−ドショウに誘って くれるのか−−−、このオジンをピチピチギャルがお誘いくださるのか−−−、やっぱ 、生きていて良かったと思うポロリであった。 (嬉しさの余り、チビリそうであった。)
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