空中分解2 #1407の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
空想科学時代・劇「まだ誰も見たことがない」その5 博士 もしかしたら彼は座敷童子かも知れぬ。しかしも しかすると、人にはいえないような恥ずかしい名 前なのかも知れぬ。 マシン 例えば、東南西・ペースケとか。 少年 あるいは、野壷岩・春雨とか。 マシン 千手観音・ニギ男とか 座敷童子 違う! 博士 ただのハゲかもしれぬ。 少年・マシン はははははははは 座敷童子 笑うな! 博士 いじめはいかん。おほん、このようにどんな手掛 かりにも、裏の意味というものが考えられる。行 間を読むことが大切なのだ。例えば女の子から、 いつまでもいいお友達でいましょうねと言われた ら、あなたとは友達までしか絶対行かないという ことだったのか、ちくしょう! マシン 先生! 博士 おほん、博士と呼びたまえ。論文はたくさん書け ばいいというものではないが、せめてこのくらい 書かねば博士にはなれぬ。論文番号1984号! マシン はい、博士。 博士 うむ。「暗黒の泥沼にはまりし者の仮説」。これ は世界一短い論文であり、たった一行しかないの で行間を勝手に解釈されることがない。さらにそ の奥行きの深さにより優れた文学となっており、 その正確さゆえに優れた物理学にもなっておる。 わしはこの論文でノーベル文学賞とノーベル物理 学賞を同時に狙っておったのだが、世の中のぼん くらには理解できなかったようだ。おっほん。 暗闇の泥沼にはまりし者をまだ誰も見たことがな い。 座敷童子 全然わかりません。 博士 ぼんくらだ。おほん。音のない状態を静寂といい、 光のない状態を闇という。つまり、音と静寂が対 立しないように、光と闇は対立しないのだ。 少年 真夜中に肥え溜めにはまった所を誰にも見られな かったということですか。 博士 ぼんくらコンコンチキだ。 マシン 博士。私は、先生の仮説を実験的に証明したいと 思います。 博士 そんなことができるのか。 マシン はい。 博士 ぽんこつマシンのおまえに。 マシン がらんがしゃん。 博士 わしをさしおいてか。 マシン 任せてください。まず風とうしをよくするために、 窓を2箇所開けます。次に被験者を数名用意します。 博士 番号。 少年 1。 座敷童子 2。 マシン 3。 博士 4。 マシン 最後にアルファベットの一覧表とコインをひとつ 用意して・・ 全員 豊川稲荷大明神・コックリさん、コックリさん、 南の窓が開いてます。 紙の上のコインに全員ひとさし指を乗せ、コックリさんを やる。 全員 コックリさん、コックリさん、どうかおいで下さ い。 座敷童子 嫌だよ、こういうの。 少年 逃げるな。 マシン これは科学的な実験なんです。 博士 コックリさん、コックリさん、南の窓が開いてま す。 座敷童子 僕らには関係ないだろ。 少年 怖いのか。 座敷童子 いんちきに決まってるよ。 マシン 見なくてもわかるんですか。 少年 うそつき! 座敷童子 うそつきじゃない。 少年 おくびょう者の座敷童子のうそつき。 座敷童子 うそつきでも、おくびょうでも、座敷童子でもな い。 マシン じゃあ、やってください。評論家がいてこそ、科 学的な実験と言えます。 少年 まだ、誰も見たことがないものを見たくないか。 マシン さあさあ、指をおいて。 博士 コックリさん、コックリさん・・・ 博士、少年、座敷童子、コックリさんを本気で始める。 マシン さてお客さま。今日のお話し、うそはったりばか りではございますが、本日役者一同命を賭け、体 を張ってお見せするのはコックリさん。これだけ は、種も仕掛けもございません。鬼が出るか、狐 が憑くか、あるいはまた、まだ誰も見たことがな いものが出現するか。遠くのものは音に聞け、近 くばよって目にも見よ。いざ、始まり始まり。 全員 コックリさん、コックリさん。来てくださいまし たら、ハイのところへお進みください。おおーっ (コインが動く)コックリさん、コックリさん。 質問してもよろしいでしょうか、おおーっ(コイ ンが動く)コックリさん、コックリさん。ここに は何人の人がいるでしょうか。おおーっ(コイン が動く)コックリさん、コックリさん。子供たち はどこにいますか?おおーっ(コインが動く) 少年 そうか、そうだったのか。 博士 どうりで、みつからないわけだ。 少年 みんなは宇宙にいるんだ。 マシン 宇宙人に誘拐されたんですね。 座敷童子 指をはなすな。 少年 早く行かないと、何をされるかわからない。 マシン 洗脳されるか、食料になるか。 博士 解剖されるとかビデオにとられるとか。 座敷童子 コックリさん、コックリさん、どうかお帰りくだ さい。 マシン だんだん、あなた好みになってきましたね。 少年 行きましょう宇宙へ、みんなを助け出しに。 座敷童子 でも、どうやって。 博士 ここは天才科学者の秘密研究所だぞ。人造人間が いればロケットだってある。 マシン さすがは先生。 博士 キャプテンと呼びたまえ。 座敷童子 わーっ、まだコックリさんが帰ってない。 博士 いざ、宇宙の冒険へ 博士、座敷童子をさらってロケットに乗り込む。 少年 おれも連れていけ! ロケットが唸りと共に上昇する。 なまめかしく光る流線型の船体に、霊柩車の飾りをちりば め、銀色の炎 を吹き上げてロケットが飛ぶ。 劇場は宇宙空間に変わり、模型のロケットが、客席上を飛 行する。 これらは、ロケットや隕石を持った黒衣たちによって演じ られる。 あー、もうだめ。 黒衣1 がんばって。もうすぐよ。 黒衣2 そう、休憩時間まであと少し。 黒衣1 パート代は安いのに。 黒衣2 やってらんないわよね。 黒衣3 主任さんに文句言わなくっちゃ。 黒衣2 あの人に言っても仕方ないわ。 黒衣1 あら、肩持つつもり。 黒衣3 黙ってたら、ためにならないわ。 黒衣1 まさか、できてるんじゃあ。 黒衣2 そんなんじゃないわ。でもからかうと面白いのよ。 黒衣3 甘やかすから、つけあがるのよ。 黒衣1 あなたはいつも文句ばかり。 黒衣3 そうかしら。 黒衣2 市長に直訴したことがあったわね 黒衣3 町中ネズミだらけだ、なんとかしろー! 黒衣1 あーおほん。千葉のゴミを青森へ捨てられなくな ったので、ネズミが大量発生しました。ネズミを 退治するのはかんたんです。 だが、ネズミがいなくてもゴミは残る。文句を言 うなら焼却場を作らせろ。 黒衣2 市長、大変です。遠足に行った小学生が行方不明 になりました。 黒衣1 すばらしい。では5年で暴走族がいなくなるわけ だ。 黒衣3 あんた市長でしょ。 黒衣2 選んだのは市民よ。 黒衣1 では自衛隊を呼ぼう。 黒衣2 訓練中に、パラシュート部隊が東京湾に落ちてそ れどころではありません。 黒衣1 何だと。優良住宅地を演習場にしてやっているの に、いざという時には役に立たんのか。 黒衣3 現実路線なんて言わず、自衛隊は廃止すべきだっ たのよ。 黒衣2 理想主義があたしたちを分裂させてきたのよ。 黒衣1 まだミス・バリケードにこだわってるの? 黒衣3 ナンセーンス! ミスなんて屈辱的だわ。 黒衣2 同士諸君、バリケードの夏を思い出せ! 黒衣1 思い出すのは、お姉様のりりしい姿。 黒衣3 あの人にあこがれて、闘争に参加したのよね。 黒衣2 今はどうしているのかしら。 黒衣1 異国の空の下、革命のために戦っているのよ。 黒衣3 そしてその戦いは、私達のため。 黒衣2 革命を起こしましょう。 黒衣1 どうしたの急に。 黒衣2 うるさい子供は消えたし、亭主はゴロゴロしてい るし。 黒衣3 そうね、今がチャンスかもしれない。 黒衣2 革命って、ひまとお金があれば成功するのよ。 黒衣1 あの時はひまがあっても、お金がなかった。 黒衣3 今は、ひまもお金もたっぷりと。 黒衣2 あたしたちが、いっせいにヘソクリをおろしたら、 世界経済は崩壊するのよ。 黒衣1 だてに貯蓄高世界一をささえているわけじゃない。 黒衣2 お姉様たちが戦い続けられるのも、私達の助けが あるから。 黒衣3 いよいよ出番ね。 黒衣1 どこから始めるの。 黒衣2 それは・・・ マシン はい皆さん。仕事してください。博士は飛んでる んですよ。 黒衣1 あら、主任さん。 マシン 世間話しているひまはありません。ロケット、ロ ケット・・
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