空中分解2 #1397の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
雨降りの金曜日、ボクは独りでクーペを走らせた。仲間たちとのミーティングの 為に集合場所の港へ行くのだ。通りの少ない夜の国道を飛ばしていたが、ついに信 号に捕まった。 信号待ちで停まっていると、助手席の窓を叩くものがいる。そちらを見ると女が 独り。どうやらヒッチハイクらしいが、大して荷物ももっていない。少し変だとは 思ったけれど、可愛い娘だったし置いてきぼりを食ったらしいので乗せてあげた。 赤みがかった黄色のドレスに、星座をあしらった傘。セミロングの漆黒の髪、幼い 感じの可愛い顔。なんて言うか、いつもどこかで見ている顔、姿。でもどこで見た のか思い出せない。 「どこまで行くの?」と聞くと、 「海が見たいの」と答えた。 「どこの海?」と聞けば、 「どこでもいいわ」という。 それならばとボクは集合場所の港に急いだ。どこの海でもいいのだから。 着いたとたん、ボクは散々冷やかされた。いつもは独りのボクが女を連れてるんだ から当然だ。 雨はいつのまにかあがっていたが、晴れてもいなかった。その夜は一晩飲み明かし、 「そろそろ帰るか」と誰かが言ったのはいったい何時頃だったのか? さっきまで居たと思った女は居なくなっていて、クルマのシートにメモが1枚。 『送ってくれてアリガトウ』の文字とちっちゃなピンクのkissマーク。 さよならくらい言ってくれたってと思いながら空を見ると、赤みがかった黄色い 満月が浮かんでいて、優しく微笑んでいるように見えた。きっと彼女は雨なのを いいことに降りてきた月だったのだろう。 今日は(いつも)Lunaticな ∞☆黒羊でした
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