空中分解2 #1393の修正
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「収益・効率」こそが大切である。 船倉から引きずり出して海に投げ込む ・・・鮫が片付けてくれる。 処分するには、これが一番手がかからず、経済 的である。 奴隷相場にも、上げ下げがある。 今回は大暴落だった。 せっかく捕らえ て、今、運んでいる奴隷たちも、安値でしか売れない。 航海の費用や奴隷た ちの餌代等の費用を支出すると、大損をする。 「商品」にかけた保険金が入 れば、損失を最小に止めることができると船長は読んだ。 運搬中に死亡した 奴隷の数に応じて保険金が入ってくるのだ。 この船に丸太のように積み込ん でいる奴隷は1200を超える。 船長は奴隷の「破棄」を命じた。 船倉から引きずり出された奴隷たちが、次々と海に投げ込まれていく。 奴 隷たちの肉体は鮫の大群が食いちぎり、海面は血で赤く染まっている。 男も 女も、断末魔の叫び声を残して、地獄の海に突き落とされていく。 あまりのむごさに、たまりかねた一人の船員が 「あのおー、船長、かわいそうじゃあないですか、もっと別な やり方があるのでは・・・・・」 「絞首か? 毒殺か? 釜ゆでか? 火あぶりか? 溶銅飲ま しか? 皮剥ぎか? みんなコストがかかるんでな」 「・・・・・・・・・」 処分を終えた奴隷船が母港に帰ってきた。 途中で疫病に襲われ大量の商品 が死んだと、船長は報告した。 保険金が支払われて損益はゼロになった。 「やれ、やれ」 責任を果たした船長は、陸上の休暇に入った。 暗黒の船底に残されていた数十人の奴隷たちは、仲間の死にざまを薄々感じ とっている。 船長の顔も憶えている。 だが、明日、市場に売りに出される 彼女らは無力だ。 地獄の閻魔大王が鬼卒たちに命じている。 「絞首、毒殺、釜ゆで、火あぶり、溶銅飲まし、皮剥ぎ の 準備を しておけっ。 コストはいくらかかってもよいっ!」 「しゃばの船長の寿命を短縮して、早くここへ連れてこいっ」 「鮫はどうしましょうか?」 「そうそう、忘れとった「鮫」に食いちぎらせる準備もな」 「霊界に入れば亡者は死ねないんだぞ、船長!」 女の上で、よだれを流し「天国」を楽しんでいる船長には、閻魔大王の声は 聞こえない。 1992−01−18 遊遊遊遊(名古屋)
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