空中分解2 #1345の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
風が吹いている。硬質硝子の枠の外のできごとだ。 誰も硝子を磨こうとはしない。始めからその必要が ないほど、透き通った箱なのだ。 真ん中に座り込んで、ぼくは聞き耳をたてている。 風が、死んでいく者の呼吸のように、吹いている。 不思議なことに、硝子の箱は草原に置かれている。 だから、ぼくの下にはぺちゃんこになってしまった シロツメクサがある。聞こえてくる風の音から想像 するよりは、実際にはそれほど強くはないのだろう。 白くてまばらなシロツメクサの花は、ふらふらと動 くだけだ。 光。確かに太陽が出ている。でも、閉ざされた空 間に置かれているぼくでさえ、その熱も感じられな いほどの弱々しい太陽だ。まるで火星の表面のよう だろう。想像してみてほしい。 《’91.12.23筆》
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「空中分解2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE