空中分解2 #1275の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
夏の浜へ来たから日差しを浴びた 潮の香りがしたから髪を濡らした 色が抜けて焦げ茶色になれたら 波の中へ潜り込んでしまおう 塩辛いからすべてを忘れられる いつかの夜のように一人きりになれる 日光は弱いからよく日に焼ける 鼻の頭だけが赤くなるからクリスマス 誰かと一緒なら海へ出ようと思う 波が高いからいい男に見えるだろう そのうちにね 帰りつくまでには髭も伸びているし たっぷりと陽を吸い込んでいる 誰かが忘れてきた夏の匂いを 分けてあげようか 秋までにはまだ少し時間があるから 踏み荒されつくすまでにはまだ少し だから海へ来ただから海へ出ていく 風さえ助けてはくれない それが唯一の救いかもしれないけれど 悪いな 忘れることは泳ぐことだ 海草の漂う汚い波にさらわれて 青い波だけ追いかけて過ごすのが一番だ 袖のないシャツに身を軽くして そのうちに何もかも捨てられてしまうさ 悪いな 夏だからね センチメンタルはヘビーメタル Northern Townは日が差すけれど 一筋の光さえ届かない場所だってある つまらないことを聞くなよ つまらないことを尋ねたりはするなよ 時計を忘れて来たから海へ出る 波は高いけれど髪を濡らしてしまおう 全身を潮にさらしてしまえば ゼンマイが止まる 鋼はそのうち伸びきって ネーム入りのキーまで溶けだすさ まるで誰かの頭の中みたいにね 日差しが弱すぎる 風が少なすぎるね もっと自由であっていいのじゃないか もっと自由を捨ててしまっても いいのじゃないか どちらにしても舫を解くことはできない 狭い港から外海へ出ていくことも できないけれど 腕だけが日焼けして 誰かに会わせる顔がない ちゃんと言いなさい ちゃんと分かるように言いなさい 説明することなど一つもないのだけれど 思い出をふやすことは大人になること 少し損をした気分を味わうこと 少し苦い味を覚えること 道に迷ってそのうちに 元の道に逆戻りすること 同じ空気を吸って同じ風を感じて そしてさよならを言い合うのも 素敵かもしれないね まだ何も言ってない まだ何もしてない 前へ進むより後へ戻るほうが難しい 水掻きが欲しいぐらいだね ぶくぶくとあぶくを吐きながら にごった水の底を泳ぐのもいいかもね そのうちに自分の周りの水を ぜんぶ飲み込んで 酔っぱらってしまうかもしれないね ジントニックは素敵な夏の味だ ワインを飲むよりいい気分だ けど今夜はワインをあおってしまった 知らない声で囁かないでくれるかな いつかみたいに小さな声で 海へ行こうよって言ってくれないかな 連れてってあげる 弱い日差しをくぐり抜けて 弱い風をつっきって 連れてってあげる 浜へ降りるのはどこからだったかな いつかみたいにこっちだよって 囁いてくれないかな 空気がとまってる 誰かの一瞬みたいにね 砂が動かない足をつけてしまうまでは 全体重をかけて立っているのさ だから波がさらっていく 足元のすべてをさらっていく 誰かの一瞬みたいにね 月が出ているね だから一人きりでいられる 風が止まっているから一人で眠れる Southern Crossはここまで届くけれど 月の光さえ届かない場所だってある くらくら くらくら 波が高いから方向をなくしてしまった どっちが上でどっちが下だったかな そのうち息がつまって いい気分のうちに森へ帰れるかもね 誰かと連れ合うこともなく それだって平和には違いない それだって幸福には違いないさ 帰りつく光 日も差さない月も届かない 風が吹き込むだけの影の中だ 一人で出かけるのは見つけること すべてを取り戻すこと すべてをなくすこと 新しく手に入れるのは別のこと そんなことよりも そんなことより大切なものが あるのじゃないか 今見つけなくちゃいけないことが あるのじゃないか 早く帰っておいで それからもう一度 肩を抱きたい唇に触れたい すべてを所有したい 誰のものでもないから占有したい 切れないものは切る必要がない 切りたくないものは早めに切るに限る そうでなければ 波さえ静かになりすぎるからね くたくた くたくた
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