空中分解2 #1273の修正
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人生航路の旅路の果てに、死に場所を求めて、深い森をさ迷う二人連れが いた。 この夫婦は、不器用に、一生懸命生きてきた。 世渡りが下手で、 競争社会の敗北者となって、今、この森にいる。 どれほど歩いたのだろう か、森はどんどん深くなっていく。 山はもう冬に入っている。 人影など はない。 「とまれ! とまれ! 引き返せ!」 と 二人の耳に、誰かの声! 二人は立ち止まる。が、あたりには誰もいない。 また、とぼとぼと、歩 きだす二人連れ! また、何かの音が聞こえる。 「何か聞こえるわっ! 吹奏楽みたいよっ!」 「エエッ? こんな山奥で吹奏楽なんて・・・でも、本当に聞こえるねっ」 吸い寄せられるように、二人は音のほうに歩いていった。突然、森が開け て、二人は芝の広場に出た。 豪快な行進曲が演奏されている。 山をゆる がすような迫力! 茫然と立ち尽くす二人連れ! どうして? なぜ? どうなっているの? ??????の二人連れ。 二人の頭に詰まっていた「死」は跡形もなく消えていた。 二人はその場 に座り込んだ。 50人の大部隊が、次々と演奏する曲目にふたりは酔いし れていた。 ふと、我にかえった妻が・・・・・・・ 「家に帰らなくっちゃあ!」 「ウン! 日が暮れる前に山を下りようねっ!」 二人は立ち上がった。 指揮者と団員一人ひとりに頭を下げて、お礼を言 った。 演奏を続けながら、男女の団員たちも笑顔を返してきた。 二人は 山を下っていった。 二人が山を下りきるまで、山奥の演奏は続けられた。 UFO吹奏楽団の指揮者が ポツリ と ひとこと。 「人生って、そんなに頑張ることはないんだよ!」 山奥の吹奏楽団がスーッと消えた! 1991−11−15 遊遊遊遊(名古屋)
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