空中分解2 #1255の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「こんにちは、三光お茶の間ショッピングの時間です!毎回素晴らしい大量殺戮兵器をお茶の間の皆様に、特別価格でご奉仕!きっと皆様のお役に立ちます。今回の商品は、この新兵器、『皆殺し人間掃除機』です。」 そのブスな女性アナウンサーは、ゆっくりした口調で言った。 ちょっと渋めの男が女性に向かって聞く。 「いったい以前のクリーナーとどこが違うのですか?」 「はい、それではお答えします。」 テレビジョンは次に、狭い独房に閉じ込められている不安そうな目をした少女を映し出した。 「以前の人間掃除機は、一人一人殺すのに大変手間取りました。見て下さい。」 軍服を着た男が、掃除機のような機械を手に持ってその少女に近付き、そのボタンを押して言う。 「最近、ぼくはこの道具が憎いんです。なにしろ残酷な道具ですから……。」 機械は激しい金属音を立てる。実に耳障りな音で、私はテレビを消したくなった。だが、少女が恐怖におびえているのは下手なホラー映画よりリアリティがあったので、しばらく見ることにした。 「た、助けて!!ギャーー!!」 バリバリと言う音を立てて少女はその機械に吸い込まれて行った。 血しぶきが独房を汚し、その少女の姿は見えなくなった。機械に吸い込まれたのだ。 軍服の男が言う。 「なんとかならないでしょうか?」 場面が代わり、にこやかに微笑んでいる女性アナウンサーが喋り出す。 「見て下さい。血が部屋に飛び散って、非常に残忍な印象を与えます。屠殺する者も憐憫の心を持ってしまい、よろしくありません。そこでこれ。『皆殺し人間掃除機』は、誰でも簡単に屠殺が出来ると評判です。音もあまりしませんし、血までも吸い込みますから、お部屋を汚す事もありません。小型ですからお年寄りでも気軽に使えます。」 「なるほど。それは便利ですねえ!」 場面が変わり、町中の風景。『皆殺し人間掃除機』を持ったおばあちゃんが、町行く人をどんどん吸い込んでいる。そのおばあちゃんはカメラに向かってニッコリと微笑み、こんなことを言った。 「いやあ、これは便利です。なんとも手軽に屠殺が出来て、年寄りにも大助かりですわ。オッホッホ。」 また、場面が変わり、部屋の中でその道具を使っているおじいちゃんが映し出された。おじいちゃんは機械のスイッチをいじりながら、はずかしそうに言った。 「拷問にも使えるので、随分重宝しています。軽量だから肩こりも取れて、本当に助かっていますわ……。」 「どうです、便利な『皆殺し人間掃除機』、特別価格でご奉仕中です。さらにいまお買い上げの皆さんには、オシャレ小鉢もついています。」 「えっ、そんなものまで!欲しかったんですよねえ。これは今すぐ電話しなくちゃ!みなさんも、是非一度お使いになってみてはいかがでしょうか。今回は『皆殺し人間掃除機』をご紹介いたしました!」 「お電話は… 東京ゼローサーン…」 誰が買うかそんなもん。 THE END
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