空中分解2 #1214の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
状況設定:栄作が家に帰ると、妻の知子がニコニコしながら玄関のところに立っていた。どうもいつもと様子が変だぞ、と栄作は思い、ひそかに昨日の夜思い付いたギャグを飛ばした。 (栄作、舞台に登場。拍手入る) 「ただいま、ハニー。聞いてくれ。僕は昨日の夜、ある夢を見た。それはおふくろに関する事だったんだが、どんな夢だと思う?」 「まあダーリン、アメリカンジョークはあとにしてちょうだい」 「ちょっと待ってよ、ここから面白くなるんだから。いいかい、おふくろは言ったよ。おまえのお兄さんがベトナムから帰って来たよ、だってさ!ハーッハッハ」 (笑い声入る) 「ねえダーリン、実はお話があるの。」 「ヘイ、どうしたんだいハニー、そんなにうれしそうにして。何かおめでたい事でもあったのかい?」 「ウン、もう。真面目に聞いてちょうだい。」 「すねるなよハニー、僕はいつだって真面目だよ、ただ1週間に7日は例外だけど」 「まあ、ダーリンたら。」 (笑い声入る) 「ところで、何だい話って?」 「実は、私、今日病院に行てきたの。それで、先生が言うにはね、ゴニョゴニョ…」 (知子、栄作の耳元でささやく。) 「フン、フン…。本当かい?やった!そうか、ついに出来たか!よくやったぞ、知子!」「喜んでもらえてうれしいわ!」 そう、知子は妊娠していたのだった。 「よおし、バリバリ働くぞ。誰だって僕にはかなわないところのものだろう。神に誓って。あと親父にもおふくろにも、親戚のトムにもマイクにもブライアンにも、大五郎にも五衛門にも誓おう。あと便所のフタにも、テレビのリモコンにも、ミミズにも誓おう。そして忘れていけないのは、オケラだ。オケラとハチには是非誓いたい。もちろんスーパーファミコンに誓ってもいい。……これ以上言うのはあほらしいので、カットしよう。シナリオでは、このような「誓い」が5時間に渡って行われるんだ。そう、シナリオライターの大五郎、君のシナリオはいつもこうだ!」 (笑い声。) 「無理しちゃ駄目よ、ダーリン。あなたはいつも無理しすぎるんですもの、心配だわ。この間だって、ダーリンったら胃ガンと脳腫瘍の末期だったと言うのに、無理して会社に行ったりするんですもの…。私は心配で心配で、一晩神様にお祈りを捧げたわ。」 「ハハハ、もうそんな無理はしないよ。でも、部長は誉めてくれたよ。おい栄作、おまえはなかなかホネのある奴だってね。だから僕は言ってやったさ。残念ながら部長、私のホネはすでに真っ黒です、って」 (ブーイング入る) 「ああ、なんて素敵なダーリン!」 (知子、抱きつく) 「ハニー、愛しているよ!」 (ブーイングの嵐。卵やザブトンが飛んでくる。) 「ああ、ダーリン、抱いて」 「いいよハニー」 「…アアッ…ウフン」 (お互い抱き合い、ゆっくりとまさぐりあう。ブーイング止まらず) 「さあ、服を脱いで」 「アアン、みんなの見ている前で、恥しいわ…」 (といいながら脱ぎ始める知子。栄作も脱ぎ、裸になる。栄作、知子に挿入。知子、よがる。栄作、腰を激しく動かす。ブーイング止まらず、暴動寸前。) 「おお、客よ。なぜここまでサービスしていると言うのにブーイングをやめてくれないのだ!私がこんなに一生懸命腰を動かしていると言うのに」 「ダーリン、もっと!もっと腰を動かさなくてはいけないのよ!まだサービスが足りないわ!ああ、もっと!」 「わからない!これ以上何を私に期待するのだろう、客よ…」 (ブーイング止まらず) 「この体勢ではどうだ?では、これはどうだろう。ええい、こんな破廉恥なポーズは滅多に見れないものだが」 「ああっ!ダーリン、すごい」 (ブーイングさらに激しくなる。栄作と知子、完全に自分たちの世界に入り、さんざん楽しんだあと服を着始める。栄作、服を着ながら客に話しかける) 「紳士淑女よ、お許し下さい。この部分は私も反対したんですが、シナリオライターの大五郎がどうしても、と言うので上演致しました。大五郎はいま、舞台の上にいます。さあ大五郎、責任を取って、飛び降りなさい」 「お客様、すみませんでした!アーッ!」 (大五郎、舞台に飛び降り、でかい音を立てて舞台に激突。即死。享年42歳。拍手入る) 「さて、劇を続けます。」 「妊娠おめでとう、知子。今晩は、一晩中飲み明かそうじゃないか。」 「まあ、素敵な考えね。その意見に同意するわ。でも、お腹の赤ちゃんまで酔っぱらうかしら」 (笑い声入る) 「ハニー、飲み過ぎちゃいけないよ。じゃあ、ワインを持って来るからね」 (栄作、ワインを持って来る) 「お待たせ。さあ、乾杯しよう。乾杯!」 「乾杯。ところでハニー、お腹の赤ちゃんに触ってみない?」 「ええっ、いいのかい?」 「ええどうぞ。」 (栄作、知子の性器にズボッと手を突っ込む。ブーイングの嵐。) 「あっ、動いたぞ?」 「そうでしょ、たまに動くでしょう」 「これが僕達の愛の結晶なんだね、ハニー。」 「そうなのよ、これがいわゆるそれなのよ」 (栄作、未熟な赤ん坊を引っ張りだしてしまう。血だらけの赤ん坊、知子の性器から登場。セリフ:「バブー」と言った後、うんともすんとも言わない) 「おお、ダーリン!なんて事を!」 「僕がなにかいけない事を?」 「ああ、何も分かっていないのね?あなたはいま、かわいいわが子を殺したのよ!」 「ほ、本当かい?この僕が、わが子を!?ああっ!何という事をしてしまったのだろう僕と言うやつは…!」 泣き叫ぶ栄作と知子。二人の泣き声が劇場にこだまする。 観客も、この感動的なエンディングで頬を濡らしているのだろう、すすり泣きがあちらこちらで始まった。 壮大な音楽にのって、栄作と知子踊りだす。 以下、リズム感あふれる音楽が続き、幕がおり始める。 オペラ調に会話する二人。 知子、血だらけの赤ん坊のへその緒を持って振り回して、栄作に投げつける。 栄作、それを受け取ってドリブル。そして栄子にパス。以下想像にまかせる (栄作)オオー、この悲劇 なんという事をしたのだろうー (知子)この悲しみ この痛み 誰にもわからないわ それはあなたにもわからない (栄作、知子)悲劇のー せーかーいー そして物語は幕を閉じる。 (拍手喝采) END
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