空中分解2 #1180の修正
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9.大坂秋の陣(2) 家康の言った通り、如水は天守閣の最上階にいた。 じゃりハゲでびっこのその男は俺の顔を見るなりこう言った。 「布団が吹っ飛んだ!」 あまりのくだらないギャグに体中の力が抜けていった。ものすごいダメージである。 HPが230位減った感じだ。 そして如水はさらに追い打ちをかけた。 「果物屋のおっさんが娘に手を出した、”パパ、イヤーン”!」 どうやらこれが如水の戦い方らしい。超くだらないギャグで相手の体力を消耗させ、 その上でとどめをさすのだろう。 俺はその超くだらないギャグ攻撃の先制パンチをまともに喰らってしまって立ち上 がれない位のダメージを受けた。片膝をついた状態で、腰に差していた”天空の剣” に手を伸ばすことも忘れている。 美由紀はと言えば、ただぼうぜんと立ち尽くしている。思考能力がマヒしてしまっ たのだろう。 如水はにやりと笑い、さらに続けた。 「テレビ屋のおっさんが喜んだ、”テレビヤーン(トレビアーン)”!」 「あっ、このイカ腐ってる、まぁ、イーカ!」 「隣の柿はよく客食う柿だ!」 体の力がぐんぐん抜けていく。完全に如水の術中にはまっている。美由紀はまだ呆 然としている。が、そのおかげで如水のギャグも右の耳から左の耳に抜けているので、 ダメージはないようだ。 しかし俺はもうほとんど力尽きている。片膝をついた状態から前のめりに倒れ、如 水はそんな俺を見おろしながら、”もう一発ギャグかまそうかなー、それとももうと どめをさしちゃおうかなー”とでも考えてるようないやらしいにやにや笑いを浮かべ ている。 ”もうだめだ”と思いつつジーパン刑事の最期のように末期のタバコを吸おうと最 期の気力をふりしぼってズボンの右側のポケットに手を入れた(実はタバコが入って いたのは左側のポケットだったのだ)。 その時手に触れた物……。 ハンカチ? いやこの布地は……。 ポケットから取り出してマジマジと見る。 それは、何を隠そう、出発前に美由紀の洗濯者の中からかっぱらったピンクのパン ティであった。洗濯前だったから美由紀の”あ・そ・こ”の匂いがしっかり染み着い ている。 俺は本能的に(?)その匂いを嗅いだ。 これぞ究極の体力回復アイテム! 俺の体中にみるみるうちに力がみなぎってきた。 唖然とする如水。 俺は腰に差していた”天空の剣”をすらりと抜きはなった。別に俺は剣道やその他の武道をやっていたわけじゃないから剣で如水に勝てるわけはないのだが、丸腰より はマシだし、なんとなくそうしてみたかった。 が、如水が予想外の反応をした。 「そ、それは伝説の”冗談(てんごう)の剣”!」 「”冗談の剣”で点0.5(てんご)マージャン!」 俺の口から顔面が沸騰するような恐ろしいギャグが飛び出した。如水は、 「うっ、さすが手にすると無限にくだらないギャグを思い付くと言う伝説の剣!い きなりそのギャグ、あなどれん。」 とほとんど説明的な台詞を吐いた。 ”そうか、家康は”天空の剣”と言うのが正しい名称なのかもわかっていないと言っていたけど、本当は”天空の剣”じゃなくて”冗談(てんごう)の剣”が正しかっ たんだ”と無理矢理納得した。 と、これだけ考えてる隙に如水はまたも先制攻撃をかけてきた。 「早起きは十六文の馬場!」 しかし、俺も負けてはいない。こっちには”冗談の剣”があるんだ。すかさず、 「馬場の耳に念仏!」と返した。 さらに如水は、 「豚と心中!」 「杖はつえーぞ!」と俺。 「愛と青春の朝立ち!」と如水 「愛と死を蜜蜂マーヤ!」と俺 「みなしごハイジ!」 「犬も歩けばボーッとする。」 「ロンよりツモ!」 「花よりダンボ」 「インディー・ジョーンズ−最後の精子−!」 「レイダース−失われたアナル−!」 「猿のはクセェ!」 「覆水正月に帰らず!」 「フリテンの寅さん!」 「三つ児のタマキン百グラム!」 「来るものはコバンザメ!」 「去るものはモンキー」 「敵も猿真似」 「仏作ってタマキン付けず!」 etc.etc.…… 右手に”冗談の剣”、左手に美由紀のパンティ。 最強装備で如水と丁々発止とやり合っていたが、そろそろ体の力が抜けてきた。 如水もかなりダメージを受けている。 ここで回復アイテム、とばかりに左手に握りしめていた美由紀のパンティの匂いを 嗅ぐ。が、 ”しまったぁ〜!” ぎゅっと握りしめていたため、俺の汗の匂いがパンティに移ってしまい、肝心の美由紀のあ・そ・この匂いが消えてしまっている。 そのあいだにも如水のギャグは続く。 ピンチ。 再び体中の力が抜けていく……。 ”こうなったら最後の手段だ。” 俺は、まだ呆然としている美由紀に向かって叫んだ。 「美由紀ちゃーん、パンティを脱いでくれー!」 そう、究極の回復アイテム、美由紀のパンティはもう一枚あったのである。今美由 紀がはいているパンティだ。 俺の声に我に返った美由紀は目の前の状況を飲み込めない。ギャグを連発している 如水と力が抜けて”冗談の剣”を杖にして体を支えながら、いきなり”パンティを脱 いでくれ”と叫んだ俺。 どんな状況にしろ、いきなりパンティを脱げなどとはとんでもないことである。 しかも、いつものごとく美由紀はミニスカートをはいている。 どうしていいのか、何と返事をしていいのかわからないまま美由紀は立ち尽くして いる。 俺は力がどんどん抜けていく。剣を支えている手も震えてくる。俺はもう一度叫ん だ。 「頼む、お願いだ。パンティを脱いで俺に渡してくれ。でないと、やられてしまう !」 「え〜っ、でもぉ。」 当然の事ながら、美由紀は承知しない。 「頼む!」 俺は美由紀を真剣な眼差しで見つめた。目の中にきらきら光る星と燃える炎をコー ディネイトするのも忘れない。 美由紀は”たじっ”とした。 「早く!」 俺はもうひと押しする。 「わ、わかったわようっ!」 全然わかってはいないものの、美由紀はしぶしぶ承知した。俺の迫力勝ちだ。 「わかったから向こう向いてて。」 と言ってクルリと後ろをを向いた。向こうを向けと言われて向こうを向くような素直 な俺じゃない。後ろを向いてパンティを脱ごうとしている美由紀をしっかり見つめて いる。 どうやら如水も同じくそうしていたようだ。 美由紀はスカートの中に両手を入れ、パンティに手を掛けた。もうしっかりパンテ ィは見えている。白だ。そこで少し躊躇していたが、やがてあっけなくするっとパン ティを降ろした。白くて丸くてやーらかそうなおしりがちらっと見えた。 美由紀がくるっと振り返る。俺と如水はあわててあっちの方向を向く。 「明智さん、これ。」 と顔を真っ赤に染めた美由紀がほっかほかのパンティを差し出す。もう片方の手はし っかりスカートの裾を押さえている。俺は、 「サンキュ。」 と言ってパンティを受け取りそのかぐわしい匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。 ”よし、エネルギー充填120%!”とばかりに”冗談の剣”を振りかざし究極の ギャグを如水にかまそうとした。が、何を血迷ったのか如水はいきなりダッシュ、俺 の横をすり抜け美由紀に向かって突進した。目が完全に血走っている。 如水はその 下になにもはいていない美由紀のスカートをまくりあげていた。その中身は如水が邪 魔になって見えない。 「きゃあ〜〜〜っ!」 と美由紀の盛大な悲鳴。 とともに美由紀はフライパン(何処から持ってきたんだ、そんなもの?)で如水の ジャリはげ頭を力一杯ぶっ叩いていた。如水は”ひでぶっ”とうめいてぶっ倒れた。 美由紀は地面にぺたんと座ってわんわん泣いている。 ぶっ倒れた如水の脇には”超能力2”が落ちていた。 10.エピローグ 大坂城の城門前にぽつんと花束が置かれている。 さっき美由紀が近くから摘んで来て置いた物だ。 数時間前までここにいた四万の人たちのために……。 徳川軍の本陣だったところで俺と美由紀が手を合わせている。家康は死んだ。美由 紀の親父も死んだ。四万人の人たちが消えてしまったこの場所で。 俺はふっとため息をついて、 「さあ、もう帰ろうか。」 もちろん、元の時代にである。”超能力2”か無事に手に入ったのだから。 美由紀はうつむいてしばらく考えていたが、 「もう少しここにいたい。お父さんがあの世界を捨ててまでやってきたこの世界に。 」 目に少ぉし涙を貯めて美由紀は言った。ついさっき父親を亡くしたのだから無理はな い。 「じゃあ、少しそこらへんを歩いてから帰ろうか?」 美由紀はコクン、とうなずいた。 俺達はしばらく無言で肩を並べて俺達がこの世界に出てきてしまった場所に向かっ て歩いた。もう陽は傾きかけている。西の空にきれいな夕焼けが広がっている。 なんとなく沈黙が気詰りになってきて俺は口を開いた。 「ねえ、帰ったら温泉にでも行こうか?」 元の世界を出てもう一ヶ月以上経っている。会社は当然クビになっているはずだ。 しばらくのんびりしてみたい。 美由紀は、 「うん、いいわね。」 とOKサイン。涙をためた眼で一所懸命笑っている。 「釜無し温泉なんかいいんじゃない?」 「そうね、熊の活造り、食べてみたい!」 と美由紀。 「うん、プロ歯ぶら士の決闘も見られるかも知れないし。」 「うん、うん、絶対行こうねっ!」 美由紀もだんだん元気が出てきたようだ。 やれやれ、と俺はハンカチで汗を拭った。が、それはハンカチではなかった。 「あっ、それ私の……。」 そう、間違って美由紀のパンティを出してしまっていた。 「えっち!すけべ!へんたい!」 美由紀は頬を膨らませて俺をポカポカ叩き始めた。 さらに、あっ、と気付いて、 「そういえば、あのとき、見たでしょう!私の……。」 さすがにその後は言えなかったようだ。もちろん、如水が美由紀のスカートをまく りあげた時の事だ。 「見てない見てないっ。如水が邪魔になって見えなかったんだあ!」 「ウソッ!見たでしょう!明智さんのドエッチ!」 大坂城の天守閣に縛り付けておいた如水がじゃれあっている俺達を見て(目のいい やっちゃ)、 「ふおっふおっふおっ、若いもんはいいのお。」 と言いつつ、しっかり見てしまった美由紀の××××を思いだして一人にやにやして いた。 −お・し・ま・い−
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