空中分解2 #1173の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
2.泣く美少女と地頭には勝てない? 翌日、ホテルから出社し、定時で仕事を終えて(もちろん美由紀がちゃんと出て行ったか気になったからである)急いで部屋に戻った。 途中ゴミ捨て場に捨ててあった生ゴミの袋をあさりたくなったが(たぶん前世の因 縁だったのだと思う)、思い直し、入口にある郵便受けをのぞいてみると鍵がないで はないか。ということはまだあの娘が居座っているということだ。 「くぉら、出て行けといっただろうが!」 と部屋に入ったらいきなり怒鳴ってやろうと心を決め、思いっきりドアを開けた。 「……………」 俺はとっさになにも言葉が出なかった。 部屋にはいるといきなりカーテンしか目に入らなかったのである。 よく見ると部屋はきれいに掃除されており、まん中にカーテンが引かれ、部屋が二 つに仕切られているのである。 俺が呆然と立ちつくしているとカーテンの向こうから美由紀が出てきた。 「どう?これで二人住めるでしょう?この汚いお部屋を掃除してカーテン着けるの 大変だったんだから。」 美由紀がにこにこして言う。 俺は再び(か三たびか四たびかもうわからなくなったが)爆発した。 「ぬわにが”大変だったんだから”だぁ!出てけと言ったろうが!それになんだこ のきれいな部屋は!俺はこの部屋のエントロピーの高さが気に入ってたんだ!どうし てくれる!」 「なによ、そんなに語尾にビックリマークばっかり5つもつけてどならなくたって いいじゃない。」 美由紀は泣きそうになって言った。 「お部屋を掃除しておいたら喜んでくれると思ったのにぃ。私、明智さんに喜んで ほしくて……」 と言って本当に泣き出してしまった。昨日に続きおろおろおろ。美少女の涙はつおい! ”泣く子と地頭には勝てぬ”とはよく言ったもので結局俺は負けてしまった。 教訓:”かわいい娘は何をやっても許される” と言うわけで、俺と美由紀の探偵ごっこ(と言っていいのだろうか?)が始まった のである。 ”まさか、斉藤夏海(わかる?)まで出てこないだろうな。”とこっそりつぶやく 俺であった。 結局、カーテンからこちら側(ドア側)は俺か使い、窓側は美由紀が使うことにな った。ドア側にはオーディオ類、PC−9801、冷蔵庫等があり、窓側にはベッド 、流し等がある。ちなみにこたつは両方にまたがっている。 俺は考えた。「とにかくこのままずるずると一緒に暮らし続けるわけにはいかない 。 こうなってしまった以上この娘に出て行ってもらうにはいなくなってしまったという 父親を捜し出すしかないだろう。 でもいったいどうすれば………。 「美由紀ちゃん。」 今はカーテンは開けてある。 「明日君の家に行ってみるよ。」 美由紀は黙って上目使いに俺を見ている。 「君の家に行ってみれば君のお父さんを捜す手がかりを見つけられるかもしれない し……。」 「お父さんを捜してくれるのね!」 そう言って美由紀は俺に抱きついで来た。俺の胸に美由紀の柔らかい胸の感触が…… …シャンプーの香りが……どぎまぎどぎまぎ。 「コ、コホン」と俺は思わず咳ばらいをしてしまった。美由紀は真っ赤な顔をして 俺からはなれると、 「ごめんなさい、つい嬉しくて……。」 「い、いやあ……。」 となんとなく気まずくなってしまった雰囲気をごまかすため、 「じゃ、じゃあもう寝ようか、明日もあることだし。」 「う、うん」と美由紀もぎこちない笑顔を浮かべて素直にうなずく。 そうして、再びカーテンを引き、寝ることにした。俺はベッドがないので、予備の 布団を引っ張り出した。 カーテンの向こうで美由紀が着替えてる気配がする。衣擦れの音が伝わってきて、 なんとなくいいにおいがする。 ”こりゃあ悶々として眠れそうもないな”とまだ胸に残っている美由紀の胸の感触 を思いだし、股間をおさえて布団にもぐりこんだ。向こうから聞こえてくる美由紀の 寝息をBGMに何とか眠ることができたようだ。
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