空中分解2 #1157の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
それは暑い日の事であった。 混雑する町を逃れて喫茶店に入ったサラリーマンのS氏は、ウエイトレスを呼んだ。 ウエイトレスはすぐにやってきて、注文を聞いてきた。 「ご注文は何になさいますか?」 S氏はキザに答えた。 「コーヒーをひとつ。熱いやつを頼むぜ」 「はい、コーヒーですね。」 ウエイトレスは注文書のコーヒーの項目にマルを付けてその場を去って行った。 視線をウエイトレスのヒップにやりながらS氏はあれこれと考える。 おや、不思議だぞ…。 この風景はどこかで見たおぼえがある。 そう、太古の昔にこんな風景を見たような気がするのだ。 そんな事を考えながらS氏は外を眺めた。 その時、再びウエイトレスが注文を聞きにやってきた。 「ご注文は何になさいますか」と、彼女はS氏に聞いた。 S氏はギクリとした。 おや…!?この場面は確かにさっき見たような気がするぞ。おかしいなあ? 「ああ、コーヒーをひとつ。熱いやつを頼む」 「はい、コーヒーですね」 おかしい。このセリフはさっき言ったような気がするのだが。 これがデジャビュと言うやつなんだろうか? 奇妙な感覚だ、とS氏は思った。 S氏は去って行くウエイトレスのヒップに目をやった。 おや?この風景はいつか見たような!? S氏はあれこれ考えた。俺は疲れているからこんな目に会うんだろうなあ…。 そんなことを考えていると、またウエイトレスが注文を聞きに来た。 「ご注文は何になさいますか?」 S氏はドキドキした。 「へ?あ、ええと、コーヒーを。」 「はい、コーヒーですね。」 S氏は冷汗を流し始めた。 確かに、この場面を見た、それもついさっきだ…。 と、その時にまたウエイトレスがやってきて注文を聞いた。 「何になさいますか」 S氏は飛び上がって驚いた。 「コ、コーヒー。」 ウエイトレスは去って行ったが、すぐに戻って来て聞いた。 「何になさいますか」 S氏は発狂しそうになった。 「コ、コ、コココ、コーヒーだ!」 S氏は今や恐怖でひっくり返りそうになっていた。 こんな恐ろしい状態を打破するには、どうすればいいのだろうか?あのウエイトレスがいなくなれば、あるいは…。永久にこのままだなんていやだ、いやなのだ! 「ご注文は…」 S氏は、そう言いながらこちらに近寄って来るウエイトレスに突進し、たまたま持っていた日本刀で彼女に斬りかかった。 「ヤーーーッ!!」 S氏は、見事な腕前で彼女を真二つに斬ってしまった。 悲鳴をあげる暇もなくウエイトレスの首は血しぶきをあげて吹き飛び、隣のテーブルにその首がポトリと落ちた。突然目の前に現れた生首を見た隣のテーブルの客は、あまりの凄惨さにゲーゲーと胃の中のものをもどしてしまった。 「こ、これで流れが変わるのだ」 すると、そこにまた、ついさっき斬ったウエイトレスが再びやってきた。 「ギャー!!まーた来た!!いいかげんにしろ!」 S氏は再び日本刀を手に取り、「ご注文は」と言いかけたウエイトレスを斬った。彼女の首は、またもや血しぶきをあげてさっきと同じ所に落下して、それを見た隣席の客はまた吐いて床を汚した。 ウエイトレスは何回斬っても、再び注文を聞きにやってくるのであった。 「ご注文は何に…」 「来るな!!もうコーヒーはいらないから来るんじゃないっての!」 あとからあとからゾロゾロと同じウエイトレスがやってきた。 S氏はその全てを斬った。 そんなことを50回くらい繰り返すと、血が店の中に飛び散ってしまい、S氏自身も真っ赤に染まった。 「ご注文は…」 「ギャー!バケモノ!!」 S氏はその喫茶店を飛び出した。町に出たS氏の目には、すべての人間がウエイトレスに見えた。そして、みな注文を聞きに彼に近付いて来るのであった。 「寄るな!こっちに来るな!」と言いながらS氏は日本刀を振り回し、近くにいた小学生や老婆をどんどん殺して行ったのだった。 あちこちで悲鳴があがり、その町は血だらけの町になった。 前代未聞の大量殺人犯S氏は、ある警官のピストルであっさりと射殺された。 S氏は「アウッ…来ちゃいや…」と言う言葉とともにこの世を去ったのであった。 END
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「空中分解2」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE