空中分解2 #1155の修正
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テレビをつけると、アナウンサーがでかい声で騒いでいた。 「大変な事になってしまいました。まさかこのような巨大生物がいるな どとは、とても考えられません。生物学上の貴重な発見ではありますが、 ありあまる恐怖をともなって巨大生物が上陸しようとしています。」ブ ラウン管は、そのでかい生物がどこかの港に上陸しつつある場面を映し 出した。 「あっ、なんだなんだ?このシルエットから見るとゴジラかなあこの生 物は」 「うーん、ゴジラっぽいシルエットだ。どうせまた映画のキャンペーン かなんかなんだろ?それにしてもリアルな特撮だな。本当にどこかの港 に上陸してるようだねえ」 「特撮技術も進化してるからね。うわあ放射能を吐いたぞ。これはます ますゴジラだ。」 中継はそこで終って、再びアナウンサーが出てきた。緊迫した表情をし ている。 「ただいま現場からの中継が途絶えました。おそらく巨大生物の犠牲に なったものかと思われます…ただいま上陸したと海上自衛隊は伝えてお ります…」 「うまい!」 「うまい演出だね!」 「うん、ここまでこだわるとは、さすがだ。普通の宣伝ではこうはいか ないよ。」 「これはひょっとしたら、オーソンウェルズの「火星人襲来」の上を行 くかもしれないぞ。」 「うん。なにしろコマーシャルも入らないのだから実にリアルだ。」 そのうちテレビ局の放送が止まってしまった。画面は砂の嵐になってし まい、ザーッと言う音が耳に入るだけとなった。 停電になったのはすぐそのあとだった。 「お、おい!あれを見ろ」 「ゴジラだ!」 窓の外を見ると、確かにゴジラそっくりの巨大生物が町を破壊していた。 放射能を吐くその生物はあらゆる建造物をぶっこわしていた。 自衛隊の戦闘機はことごとく撃ち落とされ、その生物の通ったあとは火 の海になっていた。 「本当にあんな生物がいたのか!?」 「いや、残念ながらいないよ。」 「だって、目の前にいるじゃないか!」 「あれは映画の宣伝だ。」 「…ウソだ!現に俺たちはこの目で見ているんだぜ、ホラ、いまビルを ぶっこわした!」 「おおう!実に見事な特撮だなあ」 「バカ!のんびりそんなこと言ってる場合か、早く逃げなきゃ!」 「おい、よーくあの生物を見てみろよ、背中にチャックがついているの が見えるから。ついでにいま撃墜された戦闘機もよーく見てみな。ピア ノ線が見えるからさ」 「ええ!?あれ、ホントだ…。」 町中では、焼け出された避難民が必死の形相で逃げ回っているのが見え た。そりゃもう、迫真の演技であった。
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