空中分解2 #1091の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「困ったわー、どーしよー」 「なんやのん、佳子ぉー」 「お題がミルフィーユやてぇー」 「なにぃーそれー?」 「そやから、うちの行ってるお料理教室のお題なんよー」 「お題てなんやのん」 「あんなー、お題ゆうのはなー、2月に一回生徒の腕を試すんに先生が 出しはんねん。そいでなー」 「そいで?」 「お題の出来が悪かったら先生、あんた見込みあらへん言うて、私らやめ させられてまうねんでー、どーしよーーー」 「ええやん、別にやめたかて」 「あほー、うちの料理教室はレベルが高いねん。卒業できたらちょっとした 店くらいできるんやでー」 「ほんまーーーー?そんなん聞いたことないーーー」 「まあ、なんでもええやないの、とにかくお題こさえなあかんねー」 「なんやえらいこっちゃねー」 「あんたなー、裕子、それでもあんた私の友達か?人ごとみたいな言い方や ないの」 「そやかてー、ミルフィーユてなんなん?」 「あんた、ミルフィーユ知らんのん?やっぱり下層階級の子やねー」 「ほっといてんか、どうせうちのおとうちゃんは大工さんや。あんたの家も 作ったんや。もう修理いかんでええいうとくわ」 「あ、あかんて!ごめんなー、ほんというと私もなんかわからへんかってん」 「そらそやろなー、あんたとこのおっちゃんもたいしたことあれへん市役所 勤めで30年?いまだに係長やしぃー」 「まあ、親のことはええやないの」 「そやかてあんたが言い出したんやないのー、佳子勝手やわー」 「なあ、祐子ー、先生のいいはるんではミルフィーユてなんやパイみたいな もんなんやて、そいで作るんものすごうむずかしいらしいわーーー」 「へーーー、パイなー、ブルボンのやったらコンビニで時々買うけどなー」 「あんたやっぱりレベル低いねんなー、それがなー、あの吉永さん、時々母 が作りますやてーーー!嫌味やろーーーー!」 「またあの吉永麗子ぉーーー?ほんま家が会社やってるからいうていつもえ え服は着るはハワイは行くわほんま羨ましいわ」 「あんた何ゆうとおん!いけすかん子やで、あの吉永は」 「まあ、ええやないの、あんたはあんたで市役所風ミルフィーユゆうん作っ たら」 「祐子なー、あんたいちいち人が傷つくようなこというなー、ちやうんよ、 吉永さんがなー、私になー、一緒に家で練習しませんかいいはんねん」 「そらええ話やんか佳子」 「いややー、そやかてうちと吉永さんではちょっとねー、わかるやろー裕子」 「あ、家が違う、顔が違う、かっこもちがーうー」 「あんたなー、ふりつけて踊ってる場合か?」 「ええやん、さそてくれはるんやったら行ったげたら」 「うち、一人でいくんいやや、そいで祐子となー」 「えー、うち関係ないよー、佳子いっといでーよ」 「そんなこと言わんと、一緒にいってーな」 そんな訳で佳子と裕子は吉永麗子の家を訪ねたのであった。 「うち、安心したわー、祐子。ミルフィーユいうたかて普通のパイとかわら へんやん!」 「そやそやブルボンのんとおんなじやった」 「そらちょっと違うと思うけどなー」 やがて、お題の発表会があり、佳子は見事に落第した。 佳子の感性ではミルフィーユの微妙な味わいは理解できず、普通のパイと 同じとしか思えなかったのである。 佳子は長じてお好み焼き屋を始めたという。 fin.
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