空中分解2 #0948の修正
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「あはははは、ばっかねえ。アレは見るもんじゃなくてヤルもんよ。さあさ、も う遅いから帰った帰った」 「何をいいやがる。もっと客を大事にするもんだぜ」 「もう、飲みすぎよ」 「けっ、ご意見ご無用。 酒はコメの水、水戸様は丸に水、酒のみに意見する奴あ向こう水。 てかっ。 ああ、こんなのもあったな。 酒飲みは奴豆腐にさも似たり。初め四角で末はぐずぐす。 てなことおっしゃいましたかね、と」 「おい、もういい加減にしよう。さっちゃんに嫌われるぜ」 「そうかそうか、それはやべえ。よしっ、かえろ」 いつもの連中が出ていくと店はしんとなり、水槽のモ−タ−の音だけがクゥン クゥンと響いた。 「ママ、少し飲んでいい」 芙美子は、客を送り出すとカウンタ−に腰をかけた。 「もうよしたら。だいぶ過ぎているみたいよ」 ママが、眉間にしわを寄せてみせた。 「お、ね、が、い」 甘ったれるようにねだりながら、芙美子は、ああまた飲み過ぎちゃった、と自 分を笑った。 「あざのつくほどつねっておくれ、それをノロケの種にする、ってね。あざのつ くほどつねってみたが、色が黒くて分からない、ってかあ、あはははは・・・」 この項 おしまい
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