空中分解2 #0818の修正
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★内容(1行全角40字未満、500行まで)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ☆★☆ CAMPUS CITY V ☆★☆ 《過去からのファイル》 ――――――――――――――――――――――― FILE NO. 1 SARA YANASE BY SAKAKI ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― <解説> 神奈川県の奥地に<星城学園>という私立の学園都市があった。 その広大な学園都市を創設した男の名は、北村グループ頭首−北村啓治。 彼は世界を誇る大企業を経営しており、その経営の一環としてこの学園を造ったとい う。 だが私立というにはあまりにも巨大。そして、この学園にはあらゆる分野の最新の設 備がしっかりと整っていた。 その建築費は、日本の国家予算をはるかに上回るとも言われている。 彼がそれだけの投資をして試みた物はなにか? 「人の才能を突き詰める」 その一文であった。 この学園では才能さえあれば入学が許可され、好きなだけの金と設備を利用できた。 あらやる可能性が確かめられ、伸ばされていた。 その水準は世界最高域まで達するところも少なくなかった。 その中に、いわゆる<体>をどこまで突き止められるかという武闘家達がいた。 限界までの力と技の発達。 その部の長、すなわち<部長>という名称はここでは、限界に限りなく近付いた人と いう意味であった。 その部長と言われる武闘家達の中に珍しくも女性がいた。 その女性こそが、今回の主人公 −−− 柳瀬沙羅なのである。 1では、ボディーガードのような役で出演し、比較的<いいお姉さん>タイプで書き ました。 そして、2ではその彼女の得意とする<剣道>をもって、この広い学園を縦横無尽に 走ってもらい、活躍していただく予定でした。 そして、今回3では、彼女の過去を書いてみたいと思います。 いつ、そして何故剣道をしようと考えたのか。 そして、強く明るい彼女の裏に隠された事実を、書きたいとおもっています。 髪は腰より下までのばし、豹を感じさせるような細身の身体。 そして、大きな優しい瞳を持ち合わせた少女の顔。 いつでも明るく、優しく。 そして、時には厳しく。 そんな彼女の魅力を感じ取っていただけたら………と思っています。 前置きはこれぐらいにして、本編に移りたいと思います。 それでは、また……… ★★★ CAMPUS CITY 3 ★★★ 一人ぼっちの猫 公園のまん中で何しているの? 恐がらないで あなたは一人じゃない 周りを見渡してごらん あなたの家が見つかるはず 私も一人ぼっちだったの でも、見つけれたわ 私の家を 八月の暑い夏の日の事である−−−−− インターハイ。剣道の部、決勝戦。 4面あるコートの第一コートで、決勝戦が行われていた。 観客は三千人くらいだろうか。広い観客席は満員になっていた。 そして、その三千人は声一つ立てずに二人の戦いを見ていた。 岩手県代表。神威高校の如月悠。 結構名のある剣道家の長男である。 体こそそう大きくないが、そのスピードと技で、今まで一本も取られずに残ってきて いる。 優等生らしく、女性徒がかなり応援に来ていた。 対する相手は、我が星城学園の剣道部部長、柳瀬沙羅。 沙羅は相手よりもふた周りも小さい身体に、重たそうな防具をまとっていた。 どう見ても不利な体勢にありながら、沙羅は毅然として立ち向かっていた。 屋内とは言え、汗の出るような暑い日の事である。 <綾ちゃん………見ててよ。私の力の全てを……> 沙羅は観客の方をちらっと見ながら、呟いた。 防具をつけた顔に一筋の汗が流れた。 足に感じる冷たい木の感触が心地よい。 如月は沙羅をにらみつけていた。 観客の方を見ている沙羅をじっとにらみつけていた。 「はじめ!」 「てりゃーーーー!」 気を制するような大声をあげたのは如月の方だった。 その腹のそこから湧き出るような大声は、審判さえも震わせたが、むかいあう当人の 沙羅は揺れもしなかった。 沙羅はまるで、来た物をそのまま受け止め、流してしまうような、そんな風のような 存在だった。 すっと立ち、相手からくる威圧感など無いかのように振舞っていた。 如月の顔に汗が流れる。 そして、心の奥底からとてつもない恐怖がこみ上げてきた。 何故だかは解らない。 だが、この小さな相手にあと一歩の踏み込みができずに立ちどまざるおえなかったの だ。 二人は動かなくなり、まるで向かい合う二つの大木のように立っていた。 <いくよ………> ぴくりとも動けないはずの均衡を破って、沙羅は剣を上段に構えた。 「−−−−!」 如月の身体がびくっと震える。 沙羅の胴はがら空きになったが、やはり如月は打ち込めなかった。 一歩。 その間合いの一歩がどうしても踏み込めずに、如月は立ちすくんでいた。 沙羅は片手を下ろし、柄を額の位置に持ってきた。 竹刀はすっと天井に延びる。 如月は逃げだしたくなった。 このふた周りは小さい敵に逃げだしたいほどの威圧感を感じたのだ。 <駄目だ! 俺では勝てない!> そう感じたとき、どっと汗が吹き出した。 沙羅の眼がすっと閉じる。 <これが、私が部長と呼ばれる由縁………“空羅”……………> じっとして、動けなくなった如月の脳天に向かって沙羅の竹刀がすっと動いた。 すっと。そして、竹刀の動きは見えなくなった。 ただ、空が裂けた。 「め−−−−−−ん!」 空が裂けたような壮絶な音が場内に響きわたった。 体内の<気>を片手にすべて集め、気の力により最大限の力をはっして打つ。 それは、人間では見極めれぬ程の早さと力を生む。 それを沙羅は<空羅>と呼ぶ。 ,ー如月は、面を受けた体勢のまま立っていた。 そして、崩れ落ちた。 背中から後ろにばったり倒れ、そのまま起き上がらなかった。 沙羅は竹刀を腰に構え、元の位置に戻った。 審判達と救護班が如月の方に向かい、判定はのばされた。 しかし、如月がタンカで運ばれると審判委員長がマイクをとって告げた。 「神威高校の如月悠選手は試合続行不可能のため、生星城学園の柳瀬沙羅選手の一本 勝ちとします」
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