空中分解2 #0804の修正
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布が壁になっているた見えないが、自分の腹を何かしているのだけは解った。 男は青くなった。 「起きましたか」 台の前の男がぼそりといった。 ひ弱そうな声であった。 男は必死に腹を見ようとした。 見たくはないが、何をされている知りたかった。 しかし体は動かない。 反抗することさえも出来なかった。 「動かないで下さいよ。内臓が出てきちゃいまいよ」 台の前の男は、恐ろしいことをさらりと言った。 「自分の小腸って見た事ありますか? 今見せてあげますからねー」 男は血のついた小腸の一部を持ち上げてみせた。 男は目をつぶりたかっが、つぶれなかった。 恐いもの見たさみたいな物であろう。 はた迷惑なものである。 なぜならこのせいで、この男の人生が大きく変わってしまったからである。 「先生もうよして下さい。血圧がどんどん下がってます」 機械の前に立っていた少女が言った。 青い布地の服を着、帽子とマスクをしていた。 この少女こそが、演劇部の部長である。 「かまわん。別に死んだってよかろう」 「でも、情報が……」 二人は非情な会話をした。 唯一まともな事を言ってくれた少女も、実は情報のためだと知って、男はさらに青く なった。 そして、狂った。 「狂ってる。狂ってやがる。だ、だれか助けてくれー! 何でも話すから! どうか ……」 さいごはすすり泣きに変わっていた。 男はだまされている事に、全くきづいていない。 腹を裂く話も、脈拍の話も全くのうそである。いや劇と言った方がいいだろう。 未杉は鏡ごしに笑っていた。 「うまいなー。あの二人。こんどの劇、見に行こっ」 ワゴン内 −−−− 「いま情報が入りました。行き先はこの町から北20kmほど離れた所です」 阿修伽が言った。 御影はそれを聞いて驚いた。 「もう調べた奴がいるのか……」 「ということは」 御影と菜緒が顔を見合わせる。 「榊が動くな」 御影が言うと、二人は笑った。 「久しぶりに、学園が動くぞ!」 ACT 14 出撃 生徒会室には、今や100人近い人が集まっていた。 勿論、各部の部長もしくは副部長が集まっているのだ。 各自、自分のクラブの格好をし、さながら仮装パーティーの様なにぎわいだった。 剣道着を着た、剣道部部長の沙羅。 白いコートを着た、制作部部長の斉藤もいる。 外にも、いろいろな運動部や、殆ど危ない格好をした学芸部の奴らもいた。 自分のクラブばかりに没頭する人が多く、皆有名人でお互いの名前は知っていても、 会ったことがないという人が多く、さながら雑談会と化していた。 今、演劇部の部長をやっているあの少女が、さっきの服のままで入ってきた。 青の服の上に、血糊がべったり付いていた。 「さて、皆さんお集まりのようですから、各自席に座って下さい」 特技の大きな声で、榊は言った。 みんなは話をやめ、座りだした。 一分もたたないうちに、部屋は水を打ったように静かになる。 「では、会議を始めますが、事は急を要するので、各自そのことをよく覚えといて下 さい。いいですね。じゃあ、ゆき、説明してくれ」 書記の由岐が立つ。 ブレザーの学生服を着て、手には数枚の紙を持っていた。 髪は少し短くしていて、ちょっとボーイッシュな少女だった。 背が少し低いためか、少女は姿勢よく立っていた。 「では、今までに解っている情報から言います」 小さな体とは対照的に、ハッキリした声で話はじめた。 「今回の事件の原因は、校長とそのライバルと言われている、<喜多川一郎>両氏の ケンカと思われます。知っている方も多いと思われますが、この二人は第二次世界大 戦で空軍の戦略で、1、2を争った二人です。二人は戦後も経済界で活躍し、ともに 世界で有数の資産家となりました。しかし、統計上からみてみますと、ほとんどこの 喜多川氏は校長よりまさった事がないようです。それが原因らしく、2年に一度くら いの割合で、なんらかの形で喜多川氏は勝負を挑んできます。それが今回の事件の原 因とみられます。次は、事件の説明に写ります」 と言うと、部屋が暗くなり、榊の後ろの壁から大きなテレビが出てきて、綾と誘拐し た二人の映像が流れた。 ちょうど、正門の所にある、小さな扉の所である。 「良くは解りませんが、炎城さんはこの二人を助けようとして逆に誘拐された模様で す」そのあと、二人の顔とプロフィールが出てきた。 「プロフィールです」 そして、喜多川一郎氏の映像とプロフィールが出てきた。 「これがその喜多川氏のプロフィールです。各自後で紙を配りますので、目を通しと いて下さい」 そして、うっそうとした森の映像に変わる。 そして少しずつ、大きな屋敷が現れる。 「この映像は、飛行部によるSR−71〈ブラックバート〉の高空映像です。これは、 今回炎城さんが誘拐され、留置されているだろうと思われる場所です」 やがて、屋敷が画面いっぱいに写った所で映像が止まった。 「ここは、喜多川氏の私兵の訓練所だった所で、最近まん中に見えます、ドイツのゴ シック式の様な建物が作られました。おそらく、この中に閉じ込められているのでし ょう」 今度は超低空から取った、屋敷の側面を見る写真に代わった。 その屋敷を簡単に説明すると、ディズニィーランドにあるまん中の高い屋敷を思いだ してくれればいいと思う。 とげとげしい、お城という感じである。 そして部屋が明るくなった。 「以上結果報告は終ります」 由岐は席を座った。 すると今度は副会長の中国美里が立ち上がった。 長い髪を後ろにはらい、少し笑みを浮かべ、長身の美少女が話し始めた。 「では、今度は、戦略部と情報部と生徒会による作戦会議の結果を報告します」 さて、そのころ御影達は、榊達からの連絡があり、綾の救出の方を頼むと言われ、4 人で危ない作戦会議を話し合っていた。 (なにせ、あの御影と美那と菜緒である。まともなはずがない) ACT 15 突撃 山の中。 4人は小高い丘の上にいた。 ちょうどそこからは、あの屋敷の全望が望める。 美那はワゴンの上で、望遠鏡を使って中を調べていた。 簡単に屋敷の説明をするとこうである。 周りが山に囲まれた盆地(当り前か……)で、広さは野球場よりちょっと大きいぐら いであろうか。 城のような屋敷を中心として、平地、森、塀の順とした円形を取っている。 他には、ここから向かって屋敷の右と左に、兵舎があり、その前に訓練場らしきフィ ールドがある。 そしてその後ろに空港。 そして、ここを一言で言うと、要塞のような感じがした。 「すっごい数……」 美那はあきれたように言った。 「5000人くらいはいるみたいね…………」 御影も同じように上に登ってきた。 「ちょっと貸して」 「ん」 のぞく。 「すごい人でしょう」 「…………」 御影は答えない。 望遠鏡が左から右へ、少しずつ動く。 そして、止まる。 「よし」 御影は望遠鏡を美那に渡し、腰につけていた手榴弾を一個取った。 「菜緒。俺が車の中に入ったらすぐ、あの屋敷の裏に回ってくれ」 「了解」 下から菜緒の声が聞こえると、御影は立ち上がった。 「なにすんの?」 美那は不思議そうに聞いた。 「まあ、みてな」 御影は手榴弾のレバーを握り、安全ピンを口に加えて、抜いた。 そして、大きく振り被り、投げた。 風を切る、ブンをと言う音がする。 手榴弾の行方はスピードが早過ぎて解らなかった。 ただ投げたときのすさまじい風を切る音からすると、かなり遠くなことはたしかであ
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