空中分解2 #0752の修正
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AM 1:01 流は石槌山へと向かった 流の後を追って、闇の中を駆け抜ける猫たち、 遥かなる戦いに終止符が打たれるののを見届けるのか? 四国の霊峰石槌山、その麓にはどこから集まったのか鼠のような 生き物達がうごめいている。全身が灰色の毛で覆われ口元からは 鋭い牙が突き出ている。異様に発達した後肢をもち、前肢の先には 鋭い爪が光っている。 かつて神が十弐支を選ぶとき猫が何故はずされたか! 神はその昔、十参の動物たちに集まるように言い渡した。 ところが、猫は出かけていたので、いつ集まるのか鼠に聞いた。 鼠は呼ばれた当日の一日遅い日を猫に教えた。 猫は鼠に教えてもらった日に神のところへ行ったところ、 「顔を洗って出直せ!」と言われた。 それ以後、果てしない猫と鼠の戦いが始まったのである。 AM 2:58 匂い・・・近い、流は身構えた。 ずぶっ!突然地面から爪が、瞬間、流は跳びあがりざまに木の枝 を折り、地面に突き刺す。「雑魚が!」 次の瞬間、何百という黒い影が流にぶつかってきた。 皮の裂ける音、肉のちぎれる音、骨のきしみが静寂な 風景を修羅の世界に変えていく・・。 一閃!右回し蹴り、左打ち払いからバックステップ 手刀で触れるものは総て叩きのめす・・・・ 見る間に赤黒い塊で流の体が染まっていく。 首筋に集中して影は牙を向けてきた、流の肩口に 鋭い爪が、牙がめり込む。 そのとき・・ ・・・・ニャーニャーニャー・・・ニャーニャー! 猫がやってきた。次々と黒い影に向かって突進していく 牙を紙一重でかわし、阿修羅のごとく猫たちは次々と影を噛み裂き、 流の周りを取り囲んでいる影をけちらした。 流の傷ついた肩をぺろぺろなめる隻眼の猫、「あいつじゃ!」 「あいつを倒すのじゃ!」 AM 4:25 2m近くある影が近づく、流は隻眼の猫を肩から降ろした。 濡れたように光っている毛で覆われた巨大な鼠だ。 ヒュッ!右前肢がフック気味にかすめる。 流の左腕に爪痕が深く刻まれた。 猫達は毛を逆立て低く唸っている。 流は一瞬、身を屈め右へ跳んだ。鋭い爪が追ってくる。 流は振り向きざまに左肘と左膝を交差させた。 膝に爪がくい込み、肉が裂ける。 そのとき、鼠は唸り声をあげた。 右前肢を強烈な肘打ちで砕かれたのである。 流はバランスを崩した鼠の右側頭部に膝蹴りを入れた。 ぐしゅ! 鈍い音と共にどす黒い血が吹き出る。 鼠は全身を痙攣させ崩れ落ちた。 AM 5:13 流の周りには猫達がごちそうさまのポーズをして集まっていた。 流はポケットからよれよれの煙草を取り出しくわえた。 チビ猫たちがジッポーをころがして遊んでいる。 からからから・・・流の足元にジッポーがころがされてきた。 ありがと! 流は煙草に火をつけ、傷ついた身体を起こし、 猫達の用意した猫車に乗り心地よい眠りに誘われていた。 終わり。
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