空中分解2 #0589の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
近ごろどうしてこうガラの悪い客ばかり来るのだろうか。私は、そいつらを送 りだした後、大きなため息をついた。それにしても今ごろあいつら、トイレにか けこんでいるに違いない。 だって、あんまりしゃくだったから特製のお茶を入れてやったのだ。 「貰いものですが」 と言って私は、出枯らしのお茶っ葉にコ−ヒ−を注ぎそれにあんまり古いので捨 てようかと思っていた生ミルクをたっぷり入れて 出してやった。 後かたづけに空地先生の部屋に入ると、 「おおし、よしよし。お茶あ」 などと空地先生はとんでもなくご機嫌である。 「やったあ!」 私も負けずに喜声を上げた。連中はコ−ヒ−を飲んで帰っていたのだ。一体あん のものをどんな顔をして飲んだのか知らん。 こら何をやったんだ、という顔をしながら空地先生が私を手招きした。 「小林くん、見たまえ。さあさあ」 始まった。私の名前は小林じゃないっていうのに。依頼の事件が気に入るといつ もこうだ。 「お茶はいいんですか」 「あとあと。ほら、また暗号の解読の依頼だよ」 「ええっ! またですかぁ」 私はもう、うんざり。この前だって結局お金にならなかったではないか。女手一 つで空地探偵事務所を切盛りしている私の身になって依頼の諾否を決めて貰いた いものである。と、言っても無理か。 私は、得意技の一つである外面女菩薩内心女夜又の術を使った。 「で、どんな依頼なんですか」 お金になりますか、の言葉はぐっと呑込んだ。 「むっ。それなんだよ、小林くん」 まだ言っている。空地先生は、それまでの笑顔を払いのけ急に眉をしかめて見せ た。様になっていないのに本人は自然にそうなっているのだと信じているのだか ら、まったく救いようがない。 「まあ見なさい」 そう言って空地先生が私に見せてくれたのは、次のような一枚のメモであった。 何やら学術用語のようなものやらカタログの解説のような文章が並んでいた。 「なんでしょう、先生」 「うむ、それだ。暗号だといっとったよ、彼らは。何かを隠した場所のことが書 かれている筈だというのだ」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <メモの写し> @ 具体的な行動が行われる舞台と考えられるもののうちで「所」に対するもの A 数を数える(または数量をはかる器具) B その上に人が乗って適当な高さを取るためのもの C 位置や程度が低かったり数量が少なかったりすること D 山地に生じる常緑高木。葉は小形・うろこ状で、重なりあって枝につく。春 、小さな花を開き、小さく丸い実を結ぶ。材は良質で建築用。 E あとに来る言葉の内容や状態、性質などについて限定を加えることを表す。 F 植物の一部分として地中に伸び広がって茎・幹をささえ、養分を吸収する部 分。 G 動作・作用の起点、出発点や、それからもたらされるそもそもの原点を表す。 H 東に向かった時、右の方角の称。 I 動作・作用がその方向に向けて行われることを表わす。 J 許容範囲内で大幅に相手の主張を認めるにしても、その限界の距離。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− さて、そこで問題です。@ から J までの文章一つ一つに或るキイワ−ド があって、それをつなげていくとある言葉が出来上がる、と空地先生はにらんだ のですが。(ああ、言っちゃった。サ−ビス過剰かな) 読者のみなさん、空地先生より先に「暗号」を解読してみて下さい。 ヒント: 漢字もあればひらがなもあります。順番になっています。 応募要領 カ先 AVJ44084 へメ−ルでお願いします。 一人一解答として下さい。 締切 9月15日 午後12時まで 賞品 正解者 2名まで 遠野物語のテレカ(500円相当)を差し上げます。 ニアミス賞も検討中です。 以上
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