空中分解2 #0579の修正
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そう言って、机の引き出しから白い粉が入った袋を取り出し、机の上に置いた。 「砂糖じゃないぜ。嘗めてみな。」 増田は袋をおそるおそる取ると、袋の中の粉を指につけて嘗め、眉をひそをめた。 そんな増田を見て中崎は続けた。 「これを盗んできたから麗子の手元にはもうヤクはなかった。だから昨日はかなり 精神がたかぶってだろう。そこにあの手紙だ。」 「手紙にはなにを書いた?」 「ただ、”別れてくれ”と書いただけさ。それにあの50万だ。あのお嬢さんのプ ライドが傷つけらたのは言うまでもない。」 「50万みたいな、はした金が手切れ金じゃあな。」 「それに札束送って、”はいさようなら”はかなりの侮辱だし、手紙だったという 事もかなり侮辱だ。それに加えてヤクで精神が高ぶっている。だから激情のあまり 二人を殺しちまったのさ。」 「お、おまえこれを計算してやったのか?」 「ああ。成功確実だと思って、山田に申し出たんだ。」 「凄い男だな、おまえって奴は・・・。」 「当然の評価だな。」 と言って、顎をさすった。 「しかし、手紙が宮田からではなく、おまえが出したことが警察にばれたらどうする んだ?」 「それは有り得んね。まず、怒り狂った麗子は侮辱的な手紙をちりぢりに破くのが自 然だろ?それがなくても我々の指紋は付いていないし、付いていたとしても我々だと は分からないさ。まあ、宮田の指紋がついていない事はまずいが我々まで捜査の手は 届かないさ。日本で一番売れてるパソコンで書いたし、普通の印刷用紙を使ったし、 何も問題はない。」 「山田が喋ったら?」 「それも有り得んよ。奴には家庭がある。あんな気弱な男が家庭を捨ててまで罪をか ぶるとは思えんし、喋ったとしても警察は手紙を書いたのは我々だとは断定出来んよ。」「なるほど。ところで、おまえはこの仕事をづっとやってくつもりか?」 「勿論だ。こんなに面白い仕事はない。おまえは反対か?」 「いいや。おまえがやると言うんだ。俺がやらない分けにはいかないだ ろう?それにしてもおまえには情って物はないのか?」 「ないね。今回の事件のように情があるから心に隙が出来る。隙が出来るとそれにつけ こまれて、破滅する。だから、俺には情など下らん物はない。」 「その隙におまえがつけこむ分けだ。悪魔みたいだな。」 「なんとでも言ってくれ。」 そういうと中崎は椅子を回転させ、窓の外を観察し始めた。外には通勤する背広姿 が群がっていた。 −−−−−終わり−−−−−
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