CFM「空中分解」 #1832の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「あの」時の対決が実現したと思ってください・・・。 先に入って来たのはブロディだ。「移民の歌」の曲にあわせて、チェーンを 振り回しながら入って来た。 「WHAU、WHAU、WHAU、WHAU、WHAU、・・・」 一斉にテープが投げ込まれる。続いて反対側から前田が入って来た。ガウンは 着ていない。リングサイドまで来て、前田がブロディを見上げる形となる。い つもと違い、ブロディはつっかけない。激しいにらみ合い。大歓声が沸き起こ る。前田がようやくリング内に入った。 「・・・ブルーザー、ブローディ!」 「・・・前田ー、あきぃらー!」 リングアナにコールされても、二人はにらみ合いをやめない。レフェリーのボ ディチェックの時も同様だ。 「カーーーン!」 ゴングが鳴った。円を描くようにゆっくりと周り始める両雄。ブロディが立ち 止まって、大きくスタンスを開き、片手を高くかざした。それに応じて前田も 手をあわせる。次の瞬間、ブロディは前田の左腕を捻り、手刀を落とした。観 衆がどよめく。続けてブロディは前田の顔をかきむしり、髪を鷲掴みにしてコ ーナーに打ちつける。レフェリーが割って入り、離れる。前田は頭を振って気 合いを入れ直した。 「ファイッ!」 レフェリーが再開を促すと、またもブロディは手をかざした。前田もそれに応 じる・・・と、見せかけていきなりブロディの右膝の内側にローキック!2発、3発と蹴ると、ブロディは右手を高くあげ左手を頭にやり、大げさに(?)痛 がってみせる。前田はブロディの腕を取ってアームホイップ。続いてアームロ ック。ブロディは髪をかきあげながら呼吸を整えているようだ。ブロディが立 ち上がった。そして前田にチョップを連打!前田も2発は耐えたが3発目にな って、手を放した。逆にブロディが腕を取り、ロープに振った。かえって来る ところを、カウンターのキングコングキック!前田、ダウン。しかし、受身は 取っている。その前田めがけ、ブロディはギロチンドロップ。さらに抱えあげ、 ワンハンドボディスラムでたたきつけた。再度ギロチンドロップを狙ったが、 これは前田がよけて失敗。前田は尻餅をついているブロディの顔面めがけ、キ ックを繰り出す。1発は受けたものの、後はカバーする超獣。そして立ち上が りながらキックを受け止めると、前田を押し倒した。前田が怒って突っかかる。 組み合って、ロープ際にもつれる両雄。レフェリーが割って入る。ブレークの 瞬間、前田がエルボーをブロディの肩口に打ちつけた。今度はブロディが怒っ て掴みかかる。またも割って入るレフェリー。何とか試合再開となるが、もう 喧嘩ファイトの様相を見せ始めた。いきなり蹴りに出る前田。それを受け止め ようとするブロディ。しかし徐々に後退する。ファンの大歓声。前田がブロデ ィをロープに追いつめると思われたが、ブロディは自らロープに飛ぶと、その 反動を利して前田にキングコングキック!前田の顔面にクリーンヒット。ダウ ンする前田。その首を掴んで引きずり起こし、相手の腕を自分の首にかけさせ たブロディ。そう、ブレーンバスターの体勢だ。一気に引き抜いて、叩きつけ る!覆いかぶさるブロディ。 「ワン、ツ・・・。」 カウント1.5で返す前田。前田を引きずり起こしもう一度ブレーンバスターを狙 うブロディ。しかし、引き抜こうとした瞬間を前田は体勢を入れ換え脇固めに 移行した!しかし、関節技を研究していたかブロディ、前方に回転して脱出。 素早く立ち上がり、チョップを打ち下ろす。だが、腕を放さなかった前田はブロディを捕まえフロントスープレックスで投げた!さらに引きずり起こし、キャプチュードでブン投げる!前田、カバーに入る。 「ワン・・・。」 カウント1ではね返すブロディ。ここら辺は意地の張合いだ。前田は再び蹴り を繰り出す。ところがブロディは足を取ると、立ち上がって前田を引き倒し、 両足を抱え込んだ。逆エビ固めか?いや、ジャイアントスウィングだ!1回、 2回・・・、14,5回転してやっとブロディは前田を放り投げた。さらに前 田を抱えあげ、アバランシュホールド!そしてコーナーに下がり、大きく片手 を振りあげ、アピールをする。ブロディが走った!キングコングニードロップ! カバーに入るブロディ。 「ワン、ツー、ス・・・。」 ギリギリのところで前田の足がロープに届いた。信じられないと言った顔のブ ロディ。前田を引きずり起こし、ロープに振ったかと思うとドロップキック! ふっ飛ぶ前田。ここでブロディはヘッドロック。怪力で締め付ける。しかし前 田は力を振り絞って、腰に手を回しバックドロップ!バランスが崩れ、両者後 頭部を打ちダウン。ブロディが僅かに先に起き上がり、前田をロープに振って ドロップキックを狙った。だが、今度は前田がロープを掴んだため、ヒットせ ず。ダウンしたブロディの後ろに回り、チキンウィングフェースロックを狙う。 しかし、怪力のため極らない。仕方なく裸締めに移行する前田。しっかりと足 も固めた。観衆から、 「お、と、せ!お、と、せ!・・・」 の声も沸き上がる。だが、ブロディコールも負けていない。そして目を疑うよ うな事が起こった。足を固められているにも関わらず、ブロディは立ち上がっ たのだ。そしてゆっくりとロープに近付く。ロープに手が届きロープブレーク。 [WUOAAAAAAAAAA・・・・・・・・・・・・!」 ため息にも似た歓声が沸き上がる。驚きのためか、やや責めあぐねた感じの前 田。そこをすかさずブロディはチョップ、水平チョップだ。虚を突かれた前田 は後退。それでも踏んばって、チョップを返す前田。ブロディのやや大振りの チョップをかわすと、うまく腰を抱えた。すかさず、サイドスープレックス! だがブロディは何事もなかったように起き、前田の腰を捕らえ、お返しのサイ ドスープレクッス!そしてダウンした前田にエルボーを落とすと、コーナーに かけ登った。フライングニードロップか?だが気が付いた前田は起き上がって、コーナー上のブロディにパンチ、そしてデッドリードライブで投げ捨てた。そ れだけかと思ったら、ブロディが膝をついて立ち上がった瞬間、前田が動いた。 ニールキック、一閃!ブロディのこめかみにヒット!ふらついて動きまわりな がら、苦しむ(?)ブロディ。前田は蹴りを出して、ブロディの動きを止める と、スロイダー!仰向けに倒れたブロディにギロチンドロップを狙った前田。 が、僅かなところでよけられた。反対にブロディは前田を抱えあげ、シュミッ ト流バックブリーカーで何度も叩きつける。さらに頭上に掲げ、アルゼンチン バックブリーカーだ。そしてなんと、そのままバックフリップ!しかし、これ は体勢が悪すぎた。両者、ダウン。やはり、前田の方がダメージが深い。ブロ ディは距離を取ると、前田めがけてフットボールタックル。続けて前田を起こ しロープに振ってキックを狙ったが、かわされ、逆に前田がロープの反動を利 したエルボー。やけに大きく後ろに下がったと見えたブロディ、自らロープに 飛び、前田に対し、ボディアタック!同時に前田、無意識の内にと思われるニ ールキックを繰り出した!両者ダウン! 驕@「ワーン、ツウ、スリー、フォウ、ファイブ、シックス、セブン、エイト、 ナイン・・・、テン!」 「カン、カンカンカン。」 沸き起こる歓声。 「23分07秒、両者KO、23分・・・。」 新・格闘王対超獣革命の対決はドローに終った。意外にも(?)試合後、握手 を固く交わす両雄。試合後のコメントで、ブロディは 「マエダがインディペンデントグループ(独立団体・UWF)時代にした発 言を聞いたときは、本当に腹が立って、奴のところに上がってやろうかとおも った程だった。しかし、奴の言った事もまんざら嘘ではないな。だが、今度や ったときはブロディレヴォリューション(革命)の勝利となろう(笑)。」 と語ったと言うことだ・・・。 −了− プロレスファン以外には、何の事やらさっぱり分からないでしょう。すみま せん。前田は今、ブームを起こしていると言われているUWFのエースで、彼 が新日本という団体にいたとき、対決を望まれていたのが、このブロディです。 ある時、この二人の対決が決まったのですが、ブロディ選手がトラブルを起こ し、来日しませんでした。その後、二人は異なる団体のリングに上がるように なり、昨年の夏、ブロディ選手はプエルトリコにて、レスラー仲間に刺され、 死去してしまいました。夢の対決は本当に夢となったのです。その夢をせめて 文字の上でも実現させようと試みたのが、これです。
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