CFM「空中分解」 #1772の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
1.グラシーおばさんA グラシーおばさんは、農場主のオズワルド・ランソンさんの叔母にあたる。オムガル ト祖父さん(ランソンさんの父親)の、奥さんの末の妹だ。ランソンさんはもう中年で、たぶん四十は超えており、ちらほらと白髪も見えるのに、グラシーおばさんは二十代の 娘のように若々しくて美しい。でもグラシーおばさんの方が、実際はランソンさんより も少し年上なのだと、おばさんは言っていた(女性が自分で言うのだから間違いないだ ろう)。 ランソン家は、あの有名な伝説の騎士オスカルドの末裔なのだそうだ。だから、代々 ランソン家の長男はオスカルドに因んだ名前をつけることになっている。ヘルマーの親 友のオスフェルドも、ランソンさんの一人息子だ。グラシーおばさんの方の先祖はわか らない。 昔々の大昔、ノルマニアがガルンヴィルドの魔王ヴォーゼルの侵略を受けたとき、傷 ついた騎士オスカルドは、森に迷いこみ力尽きて倒れていた。そこを村の娘が通りかか り、騎士を介抱して傷の手当をした。やがて体の癒えたオスカルドは、娘と恋におちて 女の子をもうけた。やがて、オスカルドは再び戦に戻ったが、伝説の通りその後の彼の 行方はわからなかった。女の子は成長してラーン(もしくはアラン)という名の若者と 結婚した。二人はこの草原に移り住み、苦労して牧場と農園を築いた。それが今のラン ソン【ラーン(またはアラン)の息子(SON)たちの】農場なのだ。 なんとなくよくありそうな話だと、ヘルマーは思った。おそらく、ノルマニア中にこ のテの言伝えがいっぱいころがっているに違いない。だが、ヘルマーは決してそんな考 えを口に出したりはしなかった。なにしろオスフェルドは、自分の血筋に大変なプライ ドを持っているのだから。
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