CFM「空中分解」 #1487の修正
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「わっ☆、きれい!、なあにそのカード?」 美樹の家に遊びに来ていた白井利香が、星丘美樹の持っているカードを興味深そう 眺めて、そう言った。 「あ、これ?、タロットカードっていうのよ、知ってる?」 「たろっと?、う〜ん、聞いたこと、ないなぁ」 「これはね、要するに占い用のカードな、訳」 すると、利香は感心したように、「へぇ、美樹ちゃんて、占いができるんだぁ」と 言った。 「やだ、そんなたいそうな物じゃ、無いわよ!」 「じゃ、なにか占ってよ!」 美樹は一瞬何を占ったらいいのか、考えたが、良い案が浮かばない。 「う〜ん、恋愛とかは、あたし、パス!、だし‥‥」 「そだ、この世界のこと占ってみない?」 「この世界のこと?」 「そう、だって、世の中では、世紀末だの黙示録だので、世界が滅びるんじゃないか ってにぎやかじゃない」 美樹は片手でカードをもてあそびながら、「なるほど、面白そうね」と、言った。 「じゃあ、早速占ってよ!」 利香は美樹に、せかすようにして言った。 「はいはい、ちょっと待ってね、世界を占うのなら、どのスプレットが良いかな?」 利香は、訳がわからないって顔をしながら、「スプレットって、何?」と、言った。 「スプレットって言うのはね、要するにカードの展開方法ね、大体簡単な占いだと、 有名なので、ヘキサグラムスプレット‥‥ジプシーの十字スプレット‥‥、まあ、こ の二つはわりとポピュラーで、恋愛の行方とか、ひとつに絞った占いとかをする、ス プレットなのよ、大体これは、大アルカナのカードしか使わないから初心者にはうっ つけなのよね」 「ふーん、で、大アルカナって何?」 美樹は、手元の22枚のカードを見せて、「これが大アルカナっていうカードなの よ」と、言った。 「わっ、本当にきれいね」 そして、美樹は箱の中から残りの56枚のカードを取り出し、利香に見せた。 「これは、小アルカナカードって言って、詳しく占いたいときは、こっちのカードも 使うのよ」 「へー、なにか、トランプみたいだね」 「まあ、タロットカードが、ゲーム用になったものがトランプだからね」 「え?、そうなんだ!、全然知らなかったわ」 利香は、関心したように美樹の顔を見つめた。 「とにかく‥‥、この世界を占うなら、やっぱり大アルカナだけだと、駄目ね、小ア ルカナも混ぜたスプレット‥‥なにが良いかな?」 美樹はタロットカードの解説書みたいなものを開いて、探していた。 「うーん、あんまり難しいのは無理だから、こりにしようっと!」 「なに?」 美樹は利香に、カードの展開方法を書いたページを見せた。 「ケルト十字スプレットって言う、別名悪魔の10カードスプレットの展開方法よ」 「うん、それでどうするの‥‥?」 利香は興味深々と言う顔つきで見ている。 「まず‥‥こうやって‥‥と」 美樹は大アルカナ、小アルカナのカードを本にかいているように並べ直し、机に置 くと、時計周りの方向にカードを混ぜ始めた。 「美樹ちゃん、何やってるの?」 美樹はカードを混ぜながら、「タロットカードは、こうやってシャッフルするのよ と、言った。 大体かき混ざったとこで、美樹はカードを一つに集めると、3回、トランプを切る ように、シャッフルした。 「これで‥‥と、どうやるのかな?」 美樹は、片手に本を持ちながら、6枚のカードを横におき、7枚目、8枚目をクロ スするように、テーブルの中央に置いた。 さらに、それから6枚のカードを横におき、7枚目のカードを中央のカードの上、 8枚目のカードを下においた。 つぎに、さらに6枚のかーどを横におき、7枚目のカードを中央のカードの右、8 枚目のカードを左に置いた。 そして、最後に、さらに6まいのカードを脇におき、7枚目、8枚目、9枚目10 枚目のカードをテーブルで十字になっているカードの右に、上から順に、置いていっ た。 「よし‥‥、これで、OKね、じゃあ展開していきましょ!」 美樹は一番最初に置いたカードを開いた。 「えっと‥‥一枚目は現在‥‥金貨のQueenの逆位置か‥‥意味は‥‥と、偽り の繁栄とか、虚栄心、怠慢とか贅沢って意味」 「ふーん、あたってるわね」 「そうね‥‥うーん」 美樹は2枚目のカードを開いた。 「2枚目は現在の状況の、障害か救助ね‥‥えっと剣の8の正位置‥‥意味は‥‥、 危機や孤立、争いや悪い知らせ‥‥」 「じゃ、障害があるってわけね」 美樹は3枚目のカードを開いた。 「で‥‥3枚目は、自分の意志‥‥理想ね‥‥えっと世界の正位置ね、意味は完成と か、達成、最盛期ね」 「ようするに、良くなるのを望んでるわけね」 「ま、それはそうだわね」 美樹は4枚目のカードを開いた。 「4枚目は自分の本音‥‥星の正位置‥‥か、意味は前途洋々、希望に満ちた未来ね」 「まあ‥‥だれでも未来は明るいのを望むわよね」 美樹は5枚目のカードを開いた。 「5枚目は、近い過去‥‥、カードは節制の逆位置、意味は消耗するや、無駄が多い ね」 「さっきから、逆位置とか、正位置とかいってるけど何なの?」 「ああ、タロットカードには、カードごとに意味があるんだけと、それが正位置か、 逆位置かで、位置が変わってくるのよ」 「ふーん」 「あー、もう面倒くさい!、全部あけちゃえ!」 美樹は残りのカードを全部開けた。 6枚目は塔の正位置、7枚目は聖杯の7の正位置、8枚目は剣の10の正位置、9 枚目は愚者の正位置、そして10枚目は‥‥死神。 「げっ‥‥最終予想のカードが死神!?」 「死神だと、駄目なの?」 「死神のカードの意味は、破滅とか、失敗とか‥‥そういう意味なのよ‥‥、だから この世界は近い内に破滅するって‥‥訳になるのっ!?」 「そんな?、どうせこんなもの、あたんないわよ、大丈夫!」 利香は明るい顔で、美樹の背中を軽く叩いた。 「そうね‥‥どーせ、あたんないわよね‥‥」 「気にしないほうがいいわよ‥‥、じゃ、あたし、そろそろ帰るわね!」 「うん‥‥ばいばい、また、明日ね」 「うん、バイバイ」 そう言ったとたん、世界は閃光に包まれた。 美樹も利香も‥‥、この世界の人に次の日はなかった‥‥。 ただ、世界に残ったのは、廃墟と、黒ずみになった死体のみ‥‥。 二人の少女のために、確定されていなかった未来が、タロットカードにより、確定 されたのだ。 そう、タロットカードは、占いのカードとして、売られているが、実際は、無限大 に広がる可能性を、1つに確定する力をもったカードだったのである‥‥。 END
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