CFM「空中分解」 #1447の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
by 尉崎 翻 「いーかげんにしてよっ! ったく!!」 わらわ、わらわと詰め寄る巨大昆虫を斬りつける。一見すればカナブンに似てい るが大きさがまるで違う、一匹の背丈が人間の腰位まであろうか。 力は弱いものだが数が多かった。 少しでも斬る手を休めればアッという間に囲まれ鋭い顎で噛み付かれてしまう。 むろんその衝撃はさほどではないが... 質より量。 その典型的ともいえるモンスターである。 振りまわす剣がカナブンの首を胴から斬り放した。とたんに斬り口からドロッと した青緑色の液体が飛び散る、同時に不快な臭気がモワッとたちこめる。 出来ることなら片手で鼻を掴みたいところだが戦闘中にそれは出来ない相談であ った。足元には既に十数匹のカナブンが息を亡くして転がっていた。青緑の液体も 床一面に飛び散り所々で溜りをつくっている。 粘液状のため一動作する度に クチャッ クチャッとした音が耳をつく。 「「「ったく やんなっちゃう! 斬っても斬っても後からゾクゾクと仲間の死骸を踏み潰して迫ってくる。その動 きはまるで途絶えようともせず、むしろ増えている感じだ。 「「「1ヵ所にいたら不利ね やがて自分が力尽きるのがオチである。 ならばむしろ斬り込んで活路を作った方がよい。 一歩前に踏み出し目の前の一匹を叩き斬る。 「「「よしっ!! さらに前に踏みこ.... ズルッ! 「きゃぁーっ!! あいたぁ〜っ!」 場所が悪かった。一歩踏み込むその足先に自分の斬り倒したカナブンの死骸があ り、もろに踏んでしまったのである。グニャとした不快音と共に足が粘液に突っ込 みバランスが崩れ、その結果転倒した。 悪臭粘液の中にその身体が突っ込んでしまったのだ。 並の娘なら気絶をおこす。が、彼女は違った。 「ったくっ!! なんなのよっ!!」 と、腹いせの怒鳴り声を張り上げたのだ。 いつもならば 普段ならば あえて詳しく言えば、カナブンの数匹が彼女の身体に乗り上がっていなければ 「あわわわっ!!」 さらに彼女の目の前の一匹のカナブンが口を広げ飛びかかる。 身体を転がしてカナブンを払う。が、それは身体中を粘液まみれにする以外の結 果にはならなかった。四方八方からカナブンが一気に彼女に襲いかかる。彼女を包 む鎧が唯一、カナブンの顎を弾き飛ばしていたが。それは時間の問題であろう。鎧 の薄い部分が先ず破られやがて顎は肉に到達しそれを噛みちぎる。血が吹きだしあ たり一面がまっ赤となり、血の臭いが他のモンスター共まで呼び起こすそして彼女 の骨すら砕け散られ後に残るのは鎧のみ... と、なる運命だったのだ。 ここまでは。 彼女の目の前の一匹のカナブンが口を広げ飛びかかろうとした瞬間。 炎。 青白き炎が落ちた。一瞬のうちにそれはカナブン達に燃え拡がり燃えつくす、不 思議なことにそれはカナブン一匹を燃えつきさせると溶けるように消え後には灰す ら残らなかった。そしてカナブン達のその中央にいた彼女は火傷の一つもおってい なかった。 「まったく。なさけないわねぇ」 人を小馬鹿する女性の口調が通路の横から聞こえてくる。 ローブを身に羽織っているどうやら魔術士らしい頭部はローブから出しており黒 髪が肩の所まで垂れていた。瞳も黒くおそらく東洋系なのであろう。 「そう、回りの状況を良く見て行動しないからだ」 その東洋系の女性の後ろから今度は大柄な男が現われた。うってかわってこちら は全身に鎧をつけた完全なる戦士の格好である。身長は下手をすれば2m近い、横 の方はそれ程でもなくスマートな感じがみうけられる。 一方先程までカナブンと戦っていた女性、いやまだ娘と言った方が的確な表現で あろう。20才弱の感じであり、髪は短くカットしてある。まとった鎧から戦士と 見られるが先程のカナブンの体液がネバネバと鎧のあちこちにこびりついており、 マダラ模様を作っており今はあまり見れた姿ではない。 「ほんとほんと。ドジが鎧まとって歩いてるようなもんだ」 大柄な男の更に後ろから今度はレザーの鎧を着こんだ男が現われた。頭にバンダ ナをしていて腰に短剣をさしている。 その『ドジ』という言葉にカナブンといままで戦っていた娘がピクリと反応した。 「もとはと言えば! あんたがトラップにひっかかったからでしょうがっ!!」 そして近くにあった手頃な石を掴み取り、ビュンと投げつけた。 これをバンダナの男がヒョイッと身をかわした。石は後ろの壁に当たりカコーン と音を鳴らした。 「はっ。そういつもいつも 痛い思いしてたま...ぐわっ!!」 バンダナの男は壁に当たった後の石の動きを計算するのを見事に忘れていたので あった。 「はぁ...」 ローブを着た女性が頭をかかえた。 (RNS.#1)<つづく> (注意) この物語を読む際には以下の文章を読む必要があります。 ・空中分解にUPされている。 #967 #972 #980 #1001 #1016 #1056 #1061 #1072 「「「以上。
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