CFM「空中分解」 #1428の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「あたくしは『デルフォイの泉の妖精』。オリンポスの人々への助言のためのコンピュ ーター。『ドドナの森の樫の木』との対。二台で一台。あたくしは、人々の未来を示唆 するコンピューター」 「こちらはね、もっと身近な個人の悩みなんかに答えてくれるコンピューターです。ア フロディテの悩みごと相談室にあるコンピューター『ミルテ』と似たようなものだけど ……ただやっぱりオリンポスの未来が根本にある訳だから……」 「オリンポスのためになら動いてくれるって訳」 「そう」 「ま、いいんじゃない。そういうコンピューターがあったって」 いつの間にか妖精の姿は消えていた。 静かな泉。 見事に繁る樫の木の森。 大きく白くそびえるテミスの神殿。 パルテノンは聖域なり。 <σ> まりあ、アナン、ミュウレミアンの三人は惑星リオヌル出身でなかった。恒星リュカ オーンの最も遠い惑星スラーの出身者。最も環境が厳しく並大抵では生きていくことが できない星。中央政府がスラーの居住区を廃止する決定が出た時には、既にまりあ達は 孤児院に入っていた。 だが、スラーで三世代目だった子供達が、既にミュータント化していたことに誰も気 づかなかった。何故なら恒星リュカオーンの他の星では全くその傾向が見られなかった からだ。 数少ない三世代目の子供達ИИその中でアナンとミュウレミアンがミュータントとし て生まれた。 アナンはメカニカルに関して異常な程の早熟を見せ、ついには今回電磁場封鎖システ ムを開発した。それを幽霊騒ぎに用いる所が子供らしかったりするが。 ミュウレミアンはESPだった。 精神制御能力者。人を自由に操った。 そして、中央政府が彼らの能力に気付いた時、彼らは逃げた。 オリンポス、に……。 「だって、やだもん。あたし、アナンもミュランも好きだもん。離れんのやだもん」 これがまりあの理由。 「オリンポスだったらいっぱい機械揃ってて、一杯いろんなものつくれるだろーから」 これがアナンの理由。 「どこでもよかった」 と、ミュラン。「どうして、あいつには僕の力が聞かなかったの」 スパイに効かなかった精神制御。ESP防御システムを装備ИИオリンポスのエスパ ーが気付かなかったのもこいつのせい、らしい。 子供達はオリンポスの民間区にある孤児院に引き取られた。 <τ> 「で、子供達は?」 「気に入ったみたいよ」 「おとがめなし?」 「まあね。何と言ってもあの子達の罪は密航だけだもの」 「言えてる」 煙と蒸気で天井は雲がかかり、人々のざわめきと食器の音でうるさいくらいのここ、 食堂。 ユーキと舞香は隣りどうし昼食を取っている。ユーキは右腕が使えないものだから、 食べるには不自由なこと。舞香がたまに手伝ってはいるが、その食事も既に三十分近く かかっている。 「おー、いたいた舞香」 とたん、ユーキの顔が不機嫌になった。 せいきは全く気にするでなく舞香の隣に座る。 「何でもっと開いたとこ座らないんだろーか」 ぼそっとユーキがもらす。 「どこに座ろーと俺の勝手。だろ、舞香」 「ええ、まぁ」 舞香は大きくため息をついた。 最近、せいきがよくまとわりついてくる。よっぽど、仲間外れが効いたらしい。と、 @お@お@ー どこからともなくどよめきが。 「何だ?」 ユーキが振り向く。 「まさかね」 舞香はいやーな予感がした。 せいきが席を立つ。 「舞香、中心はヘルメスのジェルだよ」 ユーキも浮かぬ顔をする。 とそこに、せいきが戻って来た。 「よっ、舞香。話によると『大農場』の一角にある牧場から羊が三頭逃げ出したってよ。捕まえたら一ヶ月分チーズ無料配布だとっ」 せいきは異様に興奮していた。 「俺チーズ大好き。ちょっくら行ってくらぁ」 喜びいさんでせいきは食事もそこそこ、飛び出してった。 「半分いなくなった」 ユーキがつぶやく。食堂が静かになってる。 「景品つけるから、お祭り騒ぎになるのよっ!」 舞香は机につっぷした。 「懲りない奴らだ」 ユーキは天井を見上げた……。 オリンポス物語(1 <幽霊パニック!> …森と泉と神殿と… 舞火 (Fin
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