CFM「空中分解」 #1417の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「ううん。さっきまで病室借りて寝てたの。気分壮快よ」 ガッツポーズなんかとっちゃって、舌をだして言う。 「んで次は?」 何もかも判ってるがごとくミラルカが問いかけてくる。ミラルカには聞きたいことが あるとしか言っていないのに。 あ、ああ、そうだった。彼女もまた勘がいいんだっけ。だから、優秀な看護婦なんだ。「アルテミスだ」 <Ο> ИИ月桂樹の部屋ИИ 八人の男女が集まっていた。 八人の内、舞香とユーキ、そしてミラルカをおいといて、残り五人。 アルテミス(電子管制班)の近距離レーダー員 ジャミリア・マクスウェル少尉。彼 女は紅い瞳を持つ、ミズーリン星生れのミュータントで二十三歳。 ヘスチア(食物管理)のコンピューター科アメリア・リン曹長。彼女も二十三歳。コ ンピュータープログラマーとしては特A級の資格保持者。エンジニアとしては、C級。 ヘイパイトス(技術管理)のコンピューター科のチーフ、サムソン・ディア・サザン クロス中尉。彼は二十九歳でプログラマー、エンジニア共に特Aの資格を持っていると いう驚異の人。(この特Aというのはちょっとやそっとじゃとれない、全宇宙でも二桁 しかいないという資格なんです) アポロン(情報管理)の分析科、マサト・柳生少尉。彼は二十五歳。アポロンってい うのは情報を科学的に、物理的に、自然的に、機械的に調査分析するとこ。 データによるとESP波は険値されない、特殊能力(気流視認能力)を持っている。 そしてもう一人飛入で参加してくれたのが彼女、アポロンのマサト・柳生少尉の姉で ゼウスの知恵袋と言われるゼウスの秘書サキ・柳生少将。若干二十九にしての彼女の地 位はその記憶力と秘書としての天才的な能力が起因しИИオリンポスの気風がもろ反映 された結果でもある。つまり、才能があればどんどん地位は上るのだ。 そして、今ここに集まってる連中だってその気風の結果なんだ。 そう思っている舞香もまた一足飛びに少尉までいった口。 「さてと、幽霊騒ぎについてでしょう、少尉」 ミラルカが口火を切った。 <Π> 十四日の土曜日、十三時五分。月桂樹の部屋 異色な混合ミーティングが開催された。 <Ρ> ミラルカが司会者だった。 舞香は、彼女の状況判断能力と、人の表情を読みとる力を信頼した。故に、このミ ーティングは、彼女に任せたほうがスムーズに流れる。そう判断した。 彼女の力は、普段は優秀な看護婦としての才能に寄与している。 それに気付いたのは舞香とヘラ(生活管理)の人事科とそしてゼウス。 「まずあたしの知っていることから話すわね」 そう言って各人を見回す。そして、「昨夜午後十一時三十分頃あたし達アフロスの元 に一つの連絡が入ったわ。ここにいる神野少尉からよ。」 舞香の方に視線を向け同意を求める。舞香が諾くと、話を再開した。 「人が倒れているということで。ほぼ同時にアルテミスの方からも連絡がはいって、何 分か後に搬ばれてきたのが、森谷せいき大尉。医師の診断によるとかなりの電気ショッ クで気絶してしまったんだろうということで、そのまま安静にさせていたんだけどИИ 実際はそれから一時間後には大尉は回復しててね、一度目が覚めたけどまたすぐ、今度 は眠っちゃったのよ、朝までぐっすり」 その言葉にそこここから忍び笑いが漏れる。舞香ですら口許に微かな笑みを浮かべて いる。 「この後の森谷大尉の取調べなんか聞いてたりすると、幽霊は何らかの方法で電気を放 っている、ということになるの」 軽く首をかしげる。 ふっと、ユーキが何かを思いついたように顔を上げた。がミラルカは微かに手を動か して制止させ、「それじゃ、アルテミスのジャミリア。お願いします」 「ジャミーでよくってよ、ミラルカ」 紅い瞳のジャミーはミズーリン星のミュータントで透視能力を持つ。(この時代全宇 宙におけるミュータントは十%にいたり、故にその存在は人類の進歩した姿と評価され つつあった。ただ、各星によりその能力は異なり紅い不可視の霧の発生するミズーリン 星出身者は透視能力がついている) そして、だからこそ、<全てを見通すアルテミス>の一員なのだ。ジャミーの力は九 十%。これもまた特Aランクである。 「アルテミスで入手している情報によりますと、昨夜のビデオテープなどを、再チャッ クした結果、まるでИИまさしく幽霊のようにИИせいきはこつぜんと二ストリート に気絶状態で現れたと言うしか、全く言いようがないのです。そうね、それまで何もな かったところに、ふってわいたんです、せいきは」 「それじゃ大尉はИИ森谷大尉は、どうやってそこまで来たんですか?」 「大尉の話をまた聞きしたんだけど、ちゃんと歩いていってたらしいわよ」 と、ミラルカ。「五ストリートから二ストリートにかけて、よ」 「そうなんです」 ジャミーは、ミラルカにうなずき、そして、アメリアに視線を移した。 「五ストリートには大尉は映っている事は、ちゃんと確認されてるんです」 「じゃあ」 「ええ。これに気付いたアルテミスはアポロンにこの問題のテープを渡し、分析の依頼 をしています」 ちらっと、アポロンのマサト・柳生少尉に同意を求める。 「そのテープは既に分析済みだよ。今頃はアルテミスの方に結果が届いている筈だけど」「その結果、報告してくれる」 「ああ、いいよ」 ミラルカの言葉に気軽に答えると、マサトは持ってきたMD(メモリアルディスク) を、月桂樹の端末機であるパソコンに挿入した。 ディスクドライブが音を立ててMDから読み取ったデータをモニターする。スクリー ンに図形と文字が映しだされた。 マサトはそう言うと、キーボードのキーを押した。 <続く>
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