CFM「空中分解」 #1316の修正
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「大地球博」のメインの展示品にされた恭一であったが、やはりただ見せるだけではつまらない。こいつは一応しゃべれるらしいし、何でもいいからしゃべらせてみろ。ということで恭一は講演会をすることになった。 「ボルト、もといバルト星人の皆さん、私の講演によく来ていただきました」 大盛況、数万のバルト人で埋まったドームの演壇で恭一は話始めた。 「なしくずしにこんなことになってしまって、私としては不本意な点もあるのですが、 折角の機会ですし、私の星、地球についてしばらくお話します」 「地球はまだ若い、そしてとても美しい星です。そして私達人類も若い種族です」 「その文明はここバルト星と比べ、大変未熟なものかも知れませんが、私達地球人は 絶え間無く進歩しています」 「基本的に私達は平和と友好を求め、様々な悪いことと闘っています」 「バルト星ともいずれは交流が始まることと思いますが、それがきっと素晴らしいもの であることを私は....」 恭一は気付いた。会場にはしらけた雰囲気が漂っている。 「そうか...どこでも大衆は皆同じなんだ。真面目な話より娯楽を求めて集まって いるだけなんだ...よし、それなら」 恭一は突然ステージに進み出て、股から45度に手を上下させた。 「コマネチ!」 反応がない。 恭一はステージの上で歌う真似をしながら滑らかに後ずさりした。 「ムーンウォーク!」 一部でどっと笑いが起こった。最近の地球の文化に詳しい事情通がいるらしい。 恭一はコンパ仕込みの瞬間芸を次々と披露し、だんだんとバルト星の大衆の心を 捉えていった。 そして大喝采の内に講演を終えたのである。 意気洋々と引き上げてくる恭一を見ながら船長は呟いた。 「この地球人はなかなか見所があるな。本当に残念だ。捕獲以来の記憶を消して地球 に送り帰してしまうのは...」 つづく
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