CFM「空中分解」 #1314の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
ぱたぱたと、部屋のドアが音を立てて開閉する。今日は、風が強い。あまりに もうるさくて、眠れないのでベッドから脱出した。 時計の針は2時をさす。 汗で、パジャマがしっとりと濡れている。 涙で、頬がべたべたで、頗る気持ちが悪い。 さっきまでの、浅い眠りの中。五島の夢を見てた。僕は酷いことをしたのだろ うか。昼間の、柘斗の言葉が胸を刺す。 だけど。柘斗は、親友面していて、ごまかしてるだけなんだ。見せかけの素直さ。見せかけの優しさ。もう、見飽きてしまった。 なのに、どうして僕は泣けるのだろう。と。想うのだ。虚偽に満ちた柘斗のた めに、どうして泣けるのだろう。 ぱちん。ラジオを付ける。ざざ、と、雑音の波が僕を包む。 何も見えなかったらよかったね。 何も聞こえなかったらよかったね。 何も知らなければよかったね。 こころから、今は想う。僕は、人の偽善に飽き飽きしてるところ。 「今日の……は……松岡英……以心伝心で…」 ☆☆ 「おい、李下」 柘斗が、朝一番に話しかけてきた。 「なに?」 「物理のレポート、早く出せよな。宮原がカンカンだったぜ」 「げろげろっ」 僕は、慌ててばたばた動き始めた。鞄の中をごそごそ探して、レポートを鷲掴 みにした。 どうして、僕は柘斗と話せるんだろう。 どうして、柘斗は何事もなかったようにいられるんだろう。 僕に、人間の言動は理解できない。 「宮原なら、理科室だぞ」 「さんきゅ!」 廊下を一直線に駆け抜けて、3階の理科室を目指す。 秋穂。 僕には解らない。 「先生っ!3−4の李下、レポート持ってきましたっ」 窓際で、静かに外を眺めていた宮原が、振り向いた。「ああ、李下」そう言っ て、微笑む。 「昨日、諸井先生の事、困らせたんだって?」 怒りもせずに聞いてくる。少し拍子抜けした、語りかけだったので、ちょっと がっくしきた。 「ダメだぞ、李下。諸井先生だって人間だから。おまえもね」 「先生まで、人間、人間って、うるさいよっ……」 宮原は、足を組んだ姿勢で机に腰掛けている。 「純粋過ぎるんだよ、おまえは」 汚れを知らない。透明なこころ。 「だけど、誰も、そのままのこころで大人にはなれないんだよ」 百も承知。いつか、醜い大人になるということは。 だけど、それでも耐えられなかったのだ。 誰もが迎える、大人になると言う、形式だけの儀式に。 大人は醜い。 大人は汚い。 大人は悲しい。 大人は寂しい。 そして、大人は子供よりも脆い。 だけど、僕らは拒めないのだ。 大人になると言うことを。 (まだまだ、折返し地点までは遠い!) アンゴラ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こんにちわ。アンゴラです。 「有限宇宙」、行き当たりばったりですが、がんばってます。 (10)で、ver.1は完結です。 今回は、惑星Σの設定を活かし切れそうになくて、残念です。 ぐすん。でも、ver.2は、がんばります。ラヴ・ストーリーを書くんだい! 一見暗そうなこの小説も、実はものすごいオチが控えてる……かもしれない。
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