CFM「空中分解」 #1303の修正
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恭一と謎の女の乗った車、もとい飛行機はスピードをぐいぐいと上げて星空に向かっ て突き進んだ。 雲を抜け成層圏へ。折りしも成田に降りようとしていたジャンボをかすめる。 「たっ、助けてーーーー、と言っても無駄か...」 恭一は一人言を呟きながら、小さな窓から目を丸くしてこちらを見ている乗客に 力なく手を振った。 「あらーーー、見られちゃったわねーーー、貴方とのデート。ま、いいっか」 「よくありません!僕、用事を思い出したので帰ります。今夜は本当に楽しいドライブ でした!」 「あらん、そんなこと言わずにちょっと寄って行きなさいよぉ。ほら、着いたわ」 恭一が女の視線を追うと、そこには巨大な物体が星空を背景にして浮かんでいた。 「こっ、これはいいお家にお住まいで...冗談じゃない。これは誘拐だ!神隠し だ!何でも言うことを聞きますから地球に返して下さい。お願いです」 やはり行きずりの関係は危ない、危険な情事だと恭一は身に染みて悟り女に哀願した。「あら、少しだけ寄って行って貰えばいいのよ。心配しないで、ね!」 とか何とか言いながら既に巨大な宇宙船らしきものに車(飛行機)を進入させ、 何か怪しげな交信をしながら女はあっという間の既成事実、不可逆的過程をてきぱき と進行させながら恭一をなだめるように言った。 広大なデッキに下り立つと恭一はまたもや信じられない光景を目にすることになっ た。出迎えの歓声と共に、地球人で言えばティーンエイジの女の子達が恭一を取り囲んだのだ。 「ほーら、貴方たち、男の子よ。地球人の10代のかっこいい子よ」 謎の女がそう言うと、女の子達は狂喜して恭一にまとわりついてきた。 一抹の不安を覚えつつも、つい顔が嬉しさにほころびてしまう恭一であった。 つづく
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