CFM「空中分解」 #1195の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
『ハンバーガー・ショップ編』 ハリーが食事をひとりでしないということはここんところ珍しかった。彼の相棒は皆 天使の輪を付ける運命にあったために、その交流を温める間もなく決別せねばならなか ったからだ。もっとも、ハリーが彼らと食事が出来ると言っても、海岸沿いのドライブ インにあるハンバーガー・ショップ程度ではあったが。 彼と同伴している男は、まったくもって彼と対象的であった。ハリーが、西部劇でス クリーンを何度も沸かせたような俳優のように、すらりと背が高く顔は細おもてである のに対して、彼はずんぐりむっくりとした体格でむさ苦しいコートがまるで新聞紙のよ うにまとわりついていた。ハリーはこの手の人間は、ストリートでそれこそ無限にいる な、と初めは思った。ところが、彼は今では、プロなら分かるプロに対する直感で、彼 を認めていた。事実、彼同様、彼も活躍のわりには煙たがられる人間であったのだ。パ ターンこそ違え。 「ハリーさん、」コロンボはホットドックの包装紙に垂れたケチャップをどうしよう と手を動かしていた。「実は、うちのカミさんのしりあいにね、こういった店を30年 近くやっているのがいるのですがね、そいつの話だと、ホットドックが売れなくなって いるそうですよ。」 ハリーはその長身にも関わらず、カウンタでかがむようにして片手にコーヒー、片手に 縦に折った新聞を持っていた。「そいつは知らなかったな。」 「ええ、私も何ですがね−−−あ〜、ちょっとちょっと、この店で煙草吸ってもいいか なぁ?あ、どうも」彼はしみったれた煙草を本当にうまそうに吸い始めた。「−−−私 はホットドックというのは、味は好きなんですがね、どうにもくいにくくって………ほ らまた垂れた。ね、」 「ああ。」ハリーはコーヒーをすすった。 「アメリカ人にはぶきっちょがまだいっぱいいるんですね。ですから、ホットドックで なく、マフィンやハンバーガーなんてものがはやったんですよ。もっとも私はあんなし ゃれたところには行けませんがね。」 「俺はどっちでもいいよ。」 「そうでしょうねぇー、ハリーさん。あなただったらサマになる。カミさんのしりあい にさらに聞けば、私のような男は本当は外食をしてはいけないらしいですよ。まぁ、そ れはいいとして、ホットドックが売れなくなったのは、本当の話、ハンバーガーという 奴がいつでもあったかいのに、ホットドックは名ばかりでヒエヒエだった、というのら しいですよ。」 「俺は手がべたつかなければ結構。」ハリーは依然、回転寿司で振り向き様にマグナム をぶっ放した事を思い出していた。勿論、いつものようにうまくいったのであるが、マ グナムには御飯粒がついてしまったのだ。しかも、のびて。 その時だった。ライフルを持った2人の男がハンバーガー屋のドアを割ったのは。こ んな夜に、こんな金の無い店を夜襲するのはよっぽど人生捨てているのか、馬鹿なのか、そのどちらかであった。彼らは銃を店内に発砲した。 が、ハリーのマグナムがすでに次の瞬間火を吹いていた。彼はバタバタと倒れる彼ら の姿を見ながら再び、コーヒーをすすった。コーヒーはまったく零れていなかった。 「いやあー、凄いですね。私は、修羅場は苦手でしてね。」コロンボの顔にはうっす ら恐怖が過っていた。ハリーはひきつったニヒルな笑いを返した。「うちのおじの息子 に、巡査になった奴がいるんですがね、こいつが入ったばっかりで現場で撃たれまして ね、このホットドックのように血がだらだらで………」 END PS:K&Dに相応しいかどうか疑問ですが。 .
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