CFM「空中分解」 #1164の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「けっ!」彼はプイと向いてしまった。 「これらの施設は?」コンピュータ・ワープロなどを彼女は差した。 「全て、個人のものです。」 「なるほど。では、学校サイドではサポートする必要はないですか?」 「サポートされていないから、こちらで用意するのです。」 「それは水かけ論ですね。次に」 「水かけ論ではない。創立以来我部の部費は上半期下半期合計2万を越えることはなか ったではないか。だから、代々、こうやって揃えてきたのです。」 「でも、必要はないでしょう。」 「絶対に必要です。」 「何に。」 「それは即答しかねることです。」 「はい。では次に、活動内容ですが。」 「文化祭に冊子をつくります。」 「それ以外は?」 「特に決まった活動はしません。したいときにやるのです。個人的にも、文芸部は文芸 活動を行っていることですし。」 「あまり、活動的ではないのですね。」 「生徒代表委員さんは活動的ですねぇ。私的な感情で部の自治権を掻き乱して……」西 山は窓の外の原発を遥か遠くに見ながら言った。「まったく、嫌だねえ。別れたのは誰 のせいでもねぇじゃねえか。もう止めろよ、な。」 「………」 「藤岡さんは仕事をしているだけだ。」男が援護射撃をしたが、頼りなかった。 「馬鹿野郎ゥ!」余談ではあるがグラサンの『馬鹿野郎』で大抵は怯む。「御前が知ら ねぅことだ、口出すな!」 「私は………私は………」 「もう、いいじゃねぇか。去年から何度繰り返したんだい?もっと大人だと思っていた んだがね。」 米田が部室棟にくるのは初めてであった。弦楽部は本校舎内に部室があるためである 本校舎もお世辞にも奇麗とは言えないけれども、ここも凄いものね、と崩れ落ちたモル タルを見て笑った。彼女は部室案内板を見て2階に向かった。 でも、おかしいわよね、これじゃ聞くより本人にあった方がいいですものね……… そういうことで、階段に戻って3階まで足をのばすことにした。と、その時、大きな 『馬鹿野郎』という声が足下から突き上げるように響き渡った。何だろうと思い、彼女 は踊り場から下を覗いた。 その時、黒い影がパッと走った。 米田はとっさに1階まで降り、目で影を追った。その影は本校舎に行かないで裏門か ら消えていった。 “ふっちゃんじゃないかしらん?” 彼女はふと気になって、彼女の走ってきた方へと振り返った。突き当たりのドアがバ ァーンと開いており、その脇に生徒代表委員の黒多君が心配そうに立っている。そして 奥からゆっくりと誰かが出てきた…… 「御前もきょうは帰れよ。」戸口に立っている男にグラサンは静かに言った。と、そ の瞬間、彼の視界になんの脈略もなく彼の一番気にしている人間が飛び込んできた。 「お………おぅぃぃぃぃ………橋本くぅ〜ん。」 西山は腰が砕けたように文芸部の部室に急ぎ逃げ込んだ。それを見て米田もビックリ していた。何か関係があることは確かね。どうせ話しにきたようなもんだから、このさ い、行くか! 「ハッ……ハッチャン、た、大変だ。」 「何が。」 「来た………来た………来た!!」 「だ・か・ら、何が!!」 「こんにちは、米田といいます。」彼女はニコッと笑って、彼に一礼した。 「はぁ、どうも………」 この人と意味のある歩き方をせっかくしているのに知り合いがこないなんて!!まぁ でもいいわ。ちゃんと、私の言葉を受けとめてくれたのですからね。昨日は嬉しくって いっぱい泣いてしまった。絶対、NOと言われると思っていたのに………何も言わずに 縦に首を振ってくれるなんて……… 彼女は再び、涙を落としそうになった。実際信じられなかったのだ。今、浜を並んで 歩いている江口にも、自分と同じ気持ちがあったなんて!! きっと橋本先輩が根まわししておいてくれたんだわ……… どうもありがとうございます、先輩……… ………グットバイ、先輩……… 文芸部の部室は雑然としていたが、2人の15分にわたる掃除によって、快いと言え ないまでも取り合えず安心して座れるな、という程度に回復した。そして『上』からの 来訪以外は閉じている窓も開き、空気の入れ変えも当然した。するとどうしたことか、 彼らもスゥーと気分が良くなったような気がした。 「さ、どうぞどうぞ」西山は座布団を差し出した。それを彼女は、ありがとうと言っ て受け入れた。橋本も、団扇を差し出したが、これは彼女は手にしなかった。 「でもねぇ………、どんなことがあっても女の子に向かって怒鳴るのはいけないわよ 「そうでありましょうか?」 「そうですとも。」 「手はてだしておりません。虚弱体質ですから。」 「それは無いでしょうね、西山君のことだから信頼はおけますとも。」 「はあ………。」 「しかし、ふっちゃんと橋本君が結ばれていたなんて………全然しらなかった。電話か けたとき、つっけんどんだったのはそのせいね………」 「電話?」2人の声があう。 「いいえ、なんでもないない!!」彼女はごまかした。西山君に興味があるなんて事は 知られたらまずい!!「じゃ橋本君はひとりなのね。」 「はい、まあ、そうですが………」 西山は団扇を取って橋本の顔の前に差し出した。 「いやぁ、こいつは女にはコンプレックスがありますからねぇー、今後はしばらくつ くらないんじゃないかなァ。きっと僕みたいに免疫がないのね、免疫が。」 「なんだよ、あるよ。」 「てめぇにはねぇーんだよ。」 「おめぇにあるってぇのかい!!」 「まあまあ。で、どうするの。」 「どうするったってぇ、あの藤岡が因縁つけてきたんですよ。こうなったら報復あるの みですよ。」 その瞬間、彼女がきつい視線で彼をにらみつけた。 .
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